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映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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円高が重し

週末の日経平均は9050.47(+123.93) 雲の中 基準線 転換線の上 ボリンジャー プラス2σ9006のすぐ上 MACD RCIは上昇。窓をあけて寄り付き雲の中を上昇したが、75日線近辺で十字足で停滞。目先は上昇基調になり、雲の上限9353、週脚基準線9275をめざす動きになっているものの雲の中の圧力を受けて気迷い。

ダウは12231.03(+22.48) 雲 基準線 転換線の上 ボリンジャープラス2σ近辺。MACDは上昇 RCIは天井。週足も雲基準線転換線の上でプラス2σの上と、目先中期とも強い順の上昇基調。12751の直近高値にトライしていく過程だが、週足の遅行線が、転換線や日々線をこえてゆくところにあり、多少抵抗があるようだ。

ドル円 75.82雲 基準線 転換線の下 ボリンジャー マイナス2σの近辺 MACD RCIは下落。円高の勢いは強いが、下髭をだし、介入警戒でドルが下げ渋っているが、じりじりとおされている形。

ユーロ円 107.33雲107.17のすぐ上 基準線 転換線の上 ボリンジャープラス2σの下 MACD上昇 RCI横ばい。目先強いユーロ高基調だが、雲の下限あたりで抵抗を受けているところ。週足はまだ転換線106.33をこえたところで13週線107.15のあたりでとまっており、中期の基調転換にトライしようかという水準にある。

ダウは短期中期とも上昇基調で、東京は中期の節目にトライする水準だが、ドル円が重しになっている。円はユーロなどに対しては下落しており、ドルからのリスクマネーの流出が、円よりも大きいために、円高になっているのではないかと思われる。アメリカの10年もの国債の金利は上昇してきており、日米の金利差が開いてくるようになってゆけば、ドル円もおさまるようにも思うのだが、当面のチャートは強い円高基調。ただし他通貨には円は下落しているので、介入はやりにくい。ドル円がおちつかない限り、輸出中心の日経平均は、上値がとれないのは当然だ。

VIX指数も20台に低下しており、欧州危機について市場の懸念は当面やわらいだようにみえる。だが、イタリア、スペイン、ポルトガルの国債の利回りは高止まりしているだけではなく、フランスの長期債の利回りが3%から4%にのせようとしており、問題が決して終焉していないことを裏付けている。イタリアが次の焦点とみられているようだが、厳しい緊縮財政を主権国家の頭越しにおしつけるやりかたが、イタリアのようなもともと左翼の強い、また地域ごとの独立性が強い国に簡単に通用するとは思いにくい。一方ドイツ議会は、EFSFのこれ以上の拡充やECBの介入、ドイツへの負担の増大を警戒しており、問題がギリシャで終わらずにイタリアに波及していった場合には、フランス国債の格下げ、ドイツと南欧諸国の対立から、ユーロが崩壊の危機に再び陥るという最悪のシナリオも考えなければならなくなる。目先ユーロが反発しながらも、ユーロが中期的な節目を越えられないのは、こうした懸念がくすぶっているからだろう。当分南欧諸国の国債の動きとユーロの動きになお神経質にならざるをえないところか。ギリシャはユーロにいれるべきでなかったといった発言がサルコジ大統領からでてくるようでは、先が思いやられる。財政政策も含む経済統合の推進か、ユーロ崩壊と政治混乱かという岐路がEU圏に突きつけられていることは変わらない。
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