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欧州債務問題の現状

 現状では処理可能なだけの資金がユーロ圏にはある。

 しかし、政治的に統一されてないので動きが遅い。

 反面、金融緩和はかなりされているので(ユーロ安進行)、放置でユーロ圏全体の不良債権がますます膨らむ状況ではない。

 

 一時的な、かつ一部国家の資金繰りを手厚く素早く手当していれば、処理先延ばし戦術が成功する確率は低くないでしょう。

 

 手厚く素早く、、これすら十分出来ていないのが今の問題。

 だから、市場が不安がって催促の投げ売りやら、先走ったBS調整売りが起きる。 市場の不安が高じてしまうと、先走りが先走りでなくなり、不良債権でないものが不良債権化するリスクが高まる。

 

 先延ばし戦術をとるつもりならば、『一年以上先を見越して、手厚く素早く対応』すべきなのです。 直前になって手当するようではダメです。 そしてインフレを恐れず、『ぶれない金融緩和策』を取り続ける必要がある。

 

 政策担当者間の戦術不徹底、ぶれが、市場のぶれを引き起こしている。 この共振が一方向(ダウンサイド)に拡大しないことを願う。 

 

(補足)日本を除き、米国、中国、その他新興国が金融緩和的なのも、欧州の先延ばし戦術が奏功する確率を高めている。 大恐慌や日本のバブル崩壊、リーマンショック前とは状況が明らかに異なるのです(それらの時よりも景気刺激的)。 それらと同列に論じるエゴミニスト、マスゴミの意見は無視して良いです。 それ以上、読み進めるのは時間の無駄。

 

(補足)ユーロ維持でコンセンサスがある以上、催促相場を受けて、政策対応改善に向かう確率のほうが高い、と見ます、現時点では。 

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