株はがまん☂☃ が出来ないさんのブログ
倒産危機の安愚楽牧場
JR東京駅から徒歩10分圏内にある、安愚楽牧場の東京オフィス。広さ約80坪のオフィスの玄関には「当面の間臨時休業させていただきます」という張り紙があった。
同じビルに入居する会社の男性は「ニュースを見て初めて知りましたが、びっくりしました」と信じられない様子だ。オフィスは営業・広告部隊の社員の拠点となっていたようだが、8月1日からドアは閉まったままだ。
栃木県にある本社の電話がつながらないということもあり、東京支社には時折、様子を見に来る出資者がいる。もちろん、支社の電話も通じないそうだ。
60歳代の女性は「お金は、戻ってくるんでしょうか」と記者に逆取材をしてくるなど、困惑している様子がうかがえる。もちろん、投資は自己責任だから、そんな保証はできない。聞けば1000万円以上投資をしているそうだ。
約10年前に投資をしたそうだが、他の利殖商品よりも利回りが高かったことが、その理由だという。落胆した様子で、足早に現場を去ろうとしたため、それ以上話を聞くことができなかった。
ほどなくして、今度は60代の男性がエレベーターで上がってきた。
2000万円を出資して、さらに東京電力の株も保有していたそうだ。「もう震災で、こんなことになって…」と落胆していた。
男性は8年前に投資をスタートし、5%以上の利回りがあったことから決断。配当が高かったために満足していたのだという。ただ、2週間前に約8%の利回りで、新規募集の通知が送られてきたのだという。
「(利回りも高いので)これはおかしいなと思ったんですよね」。その予感は当たっていた。しかし、もうどうすることもできなかった。
かつて和牛預託商法として、詐欺も横行して社会問題となった。最後は「安愚楽牧場」「ふるさと共済牧場」の2社だけが生き残った。しかし、97年には安愚楽1社だけになった。どのような経営をしていたのか、真相はまったくの謎。現在は、弁護士が資産を算定中で、近く今後についての発表がある見通し。
中には1億円などという出資者も他メディアに登場しているが、高配当とは、こうした破たんリスクを織り込んでいるからこその高配当なのだと、再認識させられる一件だ。
http://minkabu.jp/blog/show/362108
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kfjさん2011/8/6 06:24> 安愚楽牧場と東電株に投資していた男性う〜ん,結果論のように聞こえるかも知れませんが,リスク管理が甘いように思いますね。安愚楽牧場を紹介する雑誌記事を読んだとき,「いかにも素性の怪しそうな業態」という印象しか受けませんでした。また東電をかつての「郵便貯金」であるかのように見ていた方も少なくはないようで,所詮一私企業にそこまで頼り切ってしまうのは,いささか●細胞に過ぎる,というの私見です。仕方ないでしょう,それぞれ御本人がそうした投資先を選択されたわけですから。