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PIIGS問題~格付け会社の格付けは天の声(現状)

 欧州はPIIGS対応で相変わらず揉めてます。

 当局による格付け会社批判という、以前、どこかの国で見なれた光景が再現されている。

 

 確かに、格付け会社は証券化商品の件でボコボコにされて間もないので、やや保守的になっている。 しかし、これはリーマンショックで冷や汗をかきまくってきた市場の声を、概ね反映したものと思う。 市場原理に概ね即したもの。 だとすれば、悪いのは、市場原理をゆがめる欧州各国政府(ドイツ!)のほう。 歪め続けるのが困難な自然界の法則(市場原理)を、歪めようとする試みは必ず失敗する。

 

 ロールオーバーで半強制的に民間負担を増やそうとする独仏の願望は、格付け会社に追い込まれて早晩破綻するかも。 結局、公的支出拡大に再度追い込まれることになるのでしょう。

 長期低利の財政支援を拡充して、PIIGSにおけるリフレ効果を増大させる方向に向かうか、それすらドイツ国民がNOと言ってPIIGS一部のユーロ離脱・早期デフォルトに向かい、流動性&資本増強に対する公的支出拡大に向かうのか、、、どちらにせよ公的支出拡大になる。

 

 前者ではショックはほとんど無いが(でも公的支出は膨らむ)、後者では一時的ショック(リーマンより小さいショック)の後に急回復になると推測。 米国の金融政策が相変わらず合理的で、世界経済回復基調継続、というのが前提ですが。

 

 今のように不良債権を早期処理(デフォルト)するでもなく、それが過剰に!増えないよう(PIIGS諸国における)リフレに気合いを入れるでもなく、、、こういう状況が続くのが一番悪い、欧州経済・世界経済にとっては。 ショック時のマクロ経済への悪影響が増す。

 

 このシナリオだと大ショックまでの間はミニ金融ショックが頻発し、その間隔がどんどん狭まっていく(しかし、ミニショックの度合いは世界経済回復につれて漸次縮小?)、、そして最後に大きめの大ショック(大きく成長したデフォルト?)が来た後、急回復となるか、あまりにショックがでかすぎて暫く低迷持続となるか、、。

 欧州経済は日本経済のように閉鎖的でないゆえ、つまり他所様からも借りまくりであるゆえ、世界経済から隔離出来ない。 日米中が支えざるを得なくなるかも、です(既に一部支えに入ってますが)。

 

 ドイツにおいては、国内マスゴミ向けの茶番劇をいつまでも続けず、ありのままのシナリオ(選択肢)を示して、有権者に選択を迫り、然るべき後に早期処理に動くのが、国民負担最小化のベストウェイです。 ユーロ安の恩恵でウハウハなのに、自分たちのユーロ政策で喘いでいる他者(貧者PIIGS)の救済すら渋る。 日本国民には理解出来ない態度だと思う。 日本国民以外の国民(特に中国人、韓国人)には理解出来るかもかも、です(--;  つーことは、やっぱり最悪シナリオ!?

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