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日本メディカルマテリアル

◎日本メディカルマテリアル、長寿命型人工関節をめざし「Aqualaライナー」を製品化
発表日:2011年6月23日
世界初、関節軟骨に学んだ新技術「Aquala(R)」
長寿命型人工関節を目指して
「Aquala(アクアラ)(R)ライナー」の製品化について

 京セラ株式会社(本社:京都市、社長:久芳徹夫)の関連会社で、医療材料の開発、製造ならびに販売を行っている日本メディカルマテリアル株式会社(本社:大阪市、社長:野元修、以下「JMM」)は、世界で初めて(※1)、生体親和性ポリマー(※2)を人工股関節の関節部分に結合させた「Aquala(R)ライナー」として製品化に成功しました(国内外特許登録済み)。
 この製品は、変形性股関節症などの疾患や骨折などによって機能を失った関節部分を置き換える人工股関節を構成する製品で、東京大学とJMMが共同開発したものです。細胞や組織との馴染みが良い生体親和性ポリマーを使用し、関節軟骨と同様の表面構造にする当社独自のコーティング技術を用いることによって、これまで課題とされていた摩耗粉による人工股関節の術後のゆるみを解消し、長寿命化を図ることが期待される製品です。
 2011年4月28日付で厚生労働省より製造販売承認を取得しており、本年10月以降に国内にて発売が決定いたしましたのでお知らせします。
 今後、高齢化が更に進み、世界で最も平均寿命が長い日本において、人工股関節の長寿命化を図ることができれば、患者の身体的な負担の軽減、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に大きく寄与できるものと考えています。
 当社は、本製品の実用化によって、今後ますます重要となる医療分野の発展に貢献していくとともに、日本発の先進医療技術を用いた本製品を、海外にも広く展開していきたいと考えます。

■人工股関節手術の症例数
 人工関節とは、変形性関節症等の疾患や骨折等により変形した股や膝などの関節を置き換える製品で、ファインセラミックス等の材料を用いた医療材料です。人工股関節手術は、実用化されてから既に約50年が経過しており、患者の痛みを取り除き、歩行能力を回復させる優れた手術として、現在、国内で年間約10万件が行われています。高齢化が進むとともに置換手術の件数は年率約10%で増加を続けており、今後10年間で同手術の実施件数は2倍以上になると予測されています。

■「Aquala(R)ライナー」製品化の背景
 人工股関節は、長期間使用すると関節部分が摩耗し、それによって発生する摩耗粉が細胞と免疫反応することにより、人工股関節周囲の骨が消失し(骨吸収)、ゆるみが生じる場合があります。ゆるみが生じると入れ換えのための再置換手術が必要となることから、患者が長く快適な生活を送るためには、人工股関節のゆるみを防止し、長寿命化を実現することが大きな課題となっています。
 2001年より、JMMは、東京大学医学部附属病院(整形外科・脊椎外科 中村耕三前教授、川口浩准教授)、同大学院医学系研究科(関節機能再建学講座 高取吉雄特任教授)および同大学院工学系研究科(マテリアル工学/バイオエンジニアリング専攻 石原一彦教授)と共同で、関節部分の摩耗を減らし、ゆるみが起きにくい「長寿命型」の人工股関節の開発を開始しました。
 人工股関節の関節面を生体親和性ポリマーでナノ表面処理(※3)し、関節軟骨と同様の表面構造を構築するというバイオミメティック(生体模倣)技術(※4)を活用することにより、ゆるみの主因である「摩耗粉の産生」と「摩耗粉による骨吸収の誘導」を同時に抑制することに成功しました。
 15年分以上に相当する歩行負荷試験では、摩耗粉の産生が従来の製品(※5)と比べ約99%抑制され、人工股関節の耐用年数延長に寄与するものと期待しています。

■今後の展開
 本年10月以降、国内の医療機関にて取り扱いが開始される予定です。また、人工股関節の長寿命化は、国内にとどまらず、海外においても大きな課題となっています。そのため、「Aquala(R)」は、きわめて独創性に富み、国際競争力を持つ「日本発の技術」として認知され、国内はもとより広く海外においても用いられ、患者やその家族に対してはもちろん、社会に対しても医療イノベーションをもたらすものと期待しております。
 (※1)生体親和性ポリマーを使用した人工股関節の製品化において。
 (※2)生体内における細胞や組織との馴染みが良く、生体が異物として認識しないポリマーのこと。
 (※3)ナノメートル(100万分の1ミリ)の単位で行われる表面処理のこと。
 (※4)生物が持つ優れた構造・機能を、人工の物質やそれらの組み合わせで実現する技術。
 (※5)当社製品との比較。
■人工股関節置換術の仕組み
 ※ 関連資料参照

■日本メディカルマテリアル株式会社について
 日本メディカルマテリアル株式会社(JMM)は、2004年9月1日、わが国の人工関節市場において当時売上及びシェアが業界国内メーカーでは1位、2位であった京セラ株式会社と株式会社神戸製鋼所の医療材料事業統合により誕生しました。両社のコアテクノロジーである『ファインセラミック技術』と『金属技術』という、ともに現代医学の発展を支える重要な技術を併せ持つ、世界でも類を見ない医療材料メーカーです。今後もハイレベルな材料研究と高い技術力を持って優れた製品を供給し、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上のために邁進すると共に、世界のリーディングカンパニーを目指します。
 社名:日本メディカルマテリアル株式会社
      Japan Medical Materials Corporation
 本社所在地:〒532-0003 大阪市淀川区宮原3丁目3-31 上村ニッセイビル10F
 設立年月日:2004年9月1日
 資本金:25億円(京セラ77%・神戸製鋼所23%)
 従業員数:698名(2011年3月31日現在)
 事業内容:医療機器の設計・開発・製造・販売、および総合医療材料メーカーとしてのその他の事業
 代表取締役社長:野元 修
 URL:http://www.jmmc.jp

 患者さんのための情報サイト「関節が痛い.com」:http://kansetsu-itai.com

 ※ 詳細は、関連資料参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
詳細資料
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0284324_01.pdf
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