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なんとか値を保っているが

週末27日の日経平均は9521.94(-40.11) 雲の下限9559 基準線9711 転換線9568の下、ボリンジャーマイナスσ9509のすぐ上、MACD RCIは横ばいからじわり上昇。下降の勢いは強くなく、節目のすぐ下で停滞していいるといえる。RCIに底打ちの気配があるが、転換線が基準線を大きく下に抜け、節目を下に割った状態であり、下に行きやすい。週足も雲の下にでてしまっており、基準線、転換線の下で、中期的にも調整局面。

ダウは12441.58(+38.82) 雲の上、基準線 転換線の下、ボリンジャーはマイナスσの下でMACD RCIは底ばいからジワリ上昇。戻していいるが、転換線も回復できず、転換線は基準線を大きく下に抜けている。ただし週足はこちらは転換線12484を下に少し切った水準で、中期基調は一応上昇を保っている。

ドル円は80.80 雲80.89の下、基準線81.17 転換線81.13の下、ボリンジャーはマイナスσ80.67のすぐ上。MACDは頭を打って下落。雲の上限までドルが上昇したが、上に抜ける勢いはなく、一気に下落。雲の下限を下抜けてしまった。まだ下落の勢いは強いとは言えないが、トレンド指標も下向きであり、ドル安円高にふれやすい。

アメリカの経済指標がさえないことから、ダウは目先停滞。日本の方は、短期中期とも調整局面で節目を抜けられず、為替がドル安の方向にうつりつつあることもあって、なかなか苦しい展開が続きそうだ。3月の週足終値ベースの安値9200あたりが下の支えになればいいのだが。

原発の海水注入の中断をめぐる東電と政府の行き違いは、この重大な危機にあって、まともな司令塔も、きちんとした指揮系統も報告系統もなかったことを明らかにした。原発の炉心だけでなく、国の頭脳中枢自体がメルトダウンしていたということで、緊急時のごたごたというのを割り引いてみても、到底許されない事態ではないと思われる。世界有数の災害大国であるだけに、災害庁といった非常事態に備えるアメリカのFEMAのような組織をつくり、日常的に緊急時の訓練を欠かさないようにしなければならないのではないか。管首相は、太陽電池の効率をあげるといった構想を打ち上げたが、自然エネルギーという点では、地熱発電や風力発電も有力な選択肢であり、また省エネという側面でも、技術開発の余地は大きいのではないか。多様な選択肢を示して、民間の力を発揮させてゆく仕組みをつくることが重要だろう。孫さんのイニシアチブは、この点、強い関心をもって見守りたい。
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