バフェットの財務諸表を読む力 その2

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バフェットの財務諸表を読む力 その2

前回に続いきバフェットの財務諸表を読む力
についてです。

今回は、永続的な競争優位性を持つ企業をどう評価するか?
についての見方ですが、こちらは財務諸表を見て判断
していく方法が書かれていました。


損益計算書、貸借対照表について分析されていましたが
その中でも重要な項目を5つずつ紹介いたします。

まず、損益計算書については、

1 利益率

2 減価償却費

3 支払い利息

4 当期純利益

5 一株利益

の5つになります。


1から順に説明すると、


1 利益率

利益率は高いほど良いです。

計算式は 売上総利益÷売上高 で計算できます。

40%以上なら高収益企業で有利、以下なら価格競争に
巻き込まれている可能性ありと指摘されていました。

ちなみにコカコーラは60%以上。


2 利益に対する減価償却費の割合は、低いほど良い。

永続的な競争優位性を持つ企業は、価格競争に苦しむ
企業に比べ、利益に対する減価償却費の割合は低い
傾向があるようです。

利益を少なくさせる諸経費は、少ないほどいい。


3 支払い利息は少ない、もしくはゼロ

営業利益に占める支払い利息の比率は、その企業が直面している
経済的危機レベルを教えてくれると書かれています。

高ければ高いほど、借金が積み上がっているのですし、
毎年儲かっている会社なら、無理をして多額の借金をする
必要はありません。

氏のお気に入り銘柄のほとんどは、営業利益に占める
支払い利息の比率が15%以下だそうです。


4 当期純利益が右肩上がりか

これは、企業が毎年成長を続けているか、拡大しているか
ということを確認するためです。

売上高に対する純利益の割合が20%以上ならベストと
書いてありましたが、日本株でこのような高収益企業は
ありませんでした。

私の中では、10%前後でも十分優秀だと思います。


5 一株利益が長期に渡り安定しているか?

本書の中での長期は10年こと。

つまり過去10年間、毎年一株利益がプラスなのか?そして
一株利益が増えているか?ということを重視しています。

2~3年に1回赤字を出す会社、一株利益の金額が安定しない
銘柄は、敬遠するべきだと本書では書かれていました。


続いて、貸借対照表。

長くなりそうですが、銘柄選びに重要なことがたくさん
あるので、頑張って読み進めてください。


1 現金および現金同等物

2 たな卸資産

3 売掛金

4 長期借入金

5 優先株<


こちらも、読者様に伝えたいと思った重要項目を5つ
挙げました。1から順に説明すると、


1 現金および現金同等物の額が少ない会社は避ける

現金および現金同等物は、簡単にいいかえれば
会社の持っている貯金です。

不況時には、キャッシュが多い企業ほど有利ですし、
次の好景気まで持ちこたえる体力があるということです。

これが少ないと、無理な借金をしたり、価格競争に
巻き込まれるなど、良いことはありません。


2 たな卸資産が急に増加、減少する会社は注意

たな卸資産が急に増加したり、減少する会社は、景気の
波に左右されやすい業界であると判断できます。

つねに景気が拡大することはありませんので、景気が
悪くなったときに、在庫が利益を圧迫する要因と
なってしまいます。

それを繰り返しているような会社に投資をしても、
資産が大きく膨らむことはありません。


3 売上高に占める売掛金の割合が低い会社は
強みのある会社

売掛金とは、企業が貸しているお金のこと。

サービスや商品を先に渡して、お金はまだ受け取って
いない部分を売掛金で計上します。


競争優位性の高い企業は売掛金の割合を増やさなくとも
需要はつねにあります。

しかし、苦しい企業ほど売掛金の割合を増やして
業績を良く見せようとする方法を使います。

例えば、売掛金の支払い期限を30日から120日に
延ばせば売上が増えたり、新規で取引を始めようと
する会社は増えます。

しかし、それがすべて回収できて利益になるかは
別の話ですし、それをするほど後はどんどん苦しい
状況となります。


4 優良企業はほとんどの場合、長期借入金が少額
もしくはゼロ

優良企業は利益を毎年出せるため、長期的な金利を
払ってまで借入をしなくとも自己資金で賄うことが
できます。

逆に、利益率の乏しい企業ほど会社に残るお金は
少ないですから、大きな資金が手元にないのです。


5 すぐれた企業は優先株を発行しない傾向がある

優良企業は収益力が高く、資金を内部調達できたり
キャッシュが豊富で新株発行の必要がありません。

しかし、株を新たに発行すると配当を払う金額が
増えるなどのケースが出てきます。

これは債務と似てきますので、株数を増やそうと
する企業には注意すべきです。


以上、非常に長くなりましたが、10項目をチェック
するだけで、銘柄選びのスキルは相当上達するはずです。

面倒ですが、この記事をプリントアウトして、
購入したい銘柄を調べてみて、合格するか試して
みてください。


見事合格となる銘柄であれば、長期的にあなたの
資産が増えていく銘柄を選んだことになります。

成果は保有すればするほど想像以上に大きく
なるはずです。

http://saig.livedoor.biz/archives/1886724.html

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