【電気化学工業】11/3期は会社計画を上回るだろう

[TIW藤根 靖晃さん]

11/3期は会社計画を上回るだろう
＜株価の上昇余地はあるだろう＞
TIWでは、株価上昇を予想する。その理由は、主力製品CR（クロロプレンゴム）の回復と電子材料好調により、今来期に止まらず、向こう数年に亘って2桁の利益増が可能と考えるからである。業績への影響度が大きいCRは販売先の回復により順調に拡大している。また電子材料の新製品LED用サイアロン蛍光体が好調に推移しており、早期の利益貢献が期待できる状況にある。
＜電子材料の拡大が見込まれる＞
会社側11/3期は前期比13％増収、15％営業増益を見込む。営業増益は新型インフルエンザ関連の特需減をカバーする電子材料の伸びを見込んでいる。電子材料の営業利益は同72％増の110億円を計画。足元では会社計画を超えて進捗している模様。なかでも注目されるのは10/3期下期に販売開始となったサイアロン蛍光体である。同製品の10/3期売上高は10億円強。会社側は、今期60億円程度、中期的には200億円レベルを実現させる計画である。差別化された製品のため営業利益率も数十％以上と推測され、利益貢献の確度が高い。TIWでは11/3期サイアロン蛍光体売上高は80億円が可能と考えている。（高橋　俊郎）
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