【キユーピー】10/11期上期業績予想の修正を発表（速報）

[TIW藤根 靖晃さん]

10/11期上期業績予想の修正を発表（速報）
＜上期営業利益は27億円の計画超過＞
同社は6月17日の取引終了後に、10/11期2Q累計(12-5月)業績予想の修正を発表した。具体的には、売上高2,380億円→2,309億円(▲71億円)、営業利益90億円→117億円(+27億円)、経常利益90億円→121億円(+31億円)、純利益47億円→62億円(+15億円)に修正された。利益面での増額は、主原料である食油価格が想定を下回ったことに加え、グループコストの削減が寄与したものである。
＜通期業績も修正されよう＞
すでに1Q(12-2月)決算で7割近い営業増益を記録していたため、今回の修正発表に特段のサプライズ感はない。しかし値下げの影響などでトップライン(売上高)がやや苦戦するなかでの利益の伸びは高く評価できよう。なお、通期業績予想は据え置かれた。原資材の価格状況などを踏まえ、6月30日の上期決算に合わせ公表する見通し。TIWでは、通期利益予想は上方修正される可能性が高いと予想する。下期は主原料(食油、鶏卵)価格に不透明感があるものの、上期の貯金が大きいと考えるからである。
＜株価は評価不足の感がある＞
上値余地があるとするTIWの見方に変更はない。同社は派手さこそないが、10/11期の最終利益は過去最高益を更新する見込みである。中期的にもアジア展開による業績貢献が視野に入る。同社株はもう少し評価されてよい。指標面(TIW予想PER)でも割安感が出ている。（西村　尚純）
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