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資本主義の摂理 相場のサイクルとトレンドについて考える

自然の摂理というとイメージが湧きます。
資本主義にも自然な摂理があって、世界各国の政府が協調して調節したとしても、100年に1度の大暴落とか、7年毎の景気循環のサイクルとか、繰り返し起こり得ることがあると思います。

 儲けるためにはトレンドに乗らなければなりません。トレンドに乗らなければ、大きく儲けることはできないのです。相場を相手にしていますと、『トレンド』という言葉を日に何度も使います。トレンドを読むことが、利益を上げるためには必要となります。そして、これまで「トレンドが読めないから相場は難しい」と嘆く投資家に何人も遭遇しましたが、これは定義としては大きな誤解だと思います。

相場には大きく分けて業績相場と金融相場があります。好景気や好調な企業業績を背景に株式が買われ、上昇相場に発展するのが業績相場です。これに対して、不況で企業業績が低迷しているにもかかわらず、金融緩和や企業の設備投資の手控えなどによって、企業の行き場のない資金が大量に株式市場に流れ込んで、株価が上昇するような相場を金融相場といいます。つまり、景気が低迷している時に大相場になるのが金融相場です。使い道のない企業の余剰資金が投機資金として大量に株式市場へ投入されるため、通常では考えられないようなハプニングがいろいろ起き、投資家を驚かせることもしばしばです。鉄鋼株、造船株などのような、いつもは値動きの重い低位の大型株が人気を集め、異常な値上がりをすることがあります。その一方で、業績好調のハイテク株が安値圏に放置されていたりすることもあります。金融相場では、業績を無視して需給関係だけで銘柄が買われる傾向が強く、「需給相場」とも呼ばれます。

金融相場は、景気が回復するにつれて終焉を迎えます。景気の回復にともなって企業業績も回復し、設備投資が活発になることから、企業の余裕資金が株式から設備投資へとシフトされるためです。その結果、株式市場では金融相場から業績相場へと転換し、業績の裏付けのある銘柄が買われ、業績が低迷している銘柄は売られます。業績相場で買われるのは、増益幅の大きな銘柄や業績変化率の大きな銘柄であり、相場の主役は業績が好調なハイテク株や優良株などへと交替していきます。
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