炭坑のカナリア

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炭坑のカナリア

ひとりごと日記です。

昨日の日経新聞の夕刊に江田島旧海軍兵学校の記事が載っていた。
わたしの母校の卒業生でもあった井上成美海軍大将の記載もあった。
江田島の赤レンガは、今でも観光名所になっていると聞く。

江田島旧海軍兵学校の本は、おすすめの本です。

さて、

前回の日記に
前グリーンスパンFRB議長の「炭坑のカナリア」の話を書きました。

ある10年以上投資歴のある人にその話をすると

「グリーンピース?」
「聞いたことあるけど、誰やそれ~」(・o・)?

説明すると

次は、

「炭坑のカナリア、何のこっちゃ?」(・o・)!と聞かれた。


疲れる…(^_^;)


専門家の話などでは、米長期国債の金利が上昇したのは

「米国経済の回復基調を証明している」
「オバマ大統領の医療改革法(通称オバマケア)で
アメリカの財政悪化が不安視されている」

などの説明を聞くこともあるが、両方とも違うと思う。

正しくは、同時期にGSE2社(ファニーメイ、フレディマック)に対する
議会の公聴会が実施されたことにある。

ヘッジファンドなどは、
アメリカのGSE2社の問題の本質を理解している。
そして、ヨーロッパのギリシャ問題の本質も理解しているので

ドルもユーロも自信たっぷりに「売り持ち」のポジションを取っている。
だだ、政府などにより、もっともらしいごまかしの発表があったら
警戒してポジションを調整することもあるので

単純に将来のドル安、ユーロ安を予想しているものではない。

「売り持ち」は将来の「買い」材料にもなる。
長期投資家は、為替は、難しいことを理解している。

もとい

そこで、米国債は札割れを起し、長期金利が上昇した。
金利が上昇すれば、買う投資家もいる。

前FRB議長のグリーンスパン氏は、このことを

「炭坑のカナリア」と例えられた。

a canary in a coal mine

coalは、石炭の意味です。
coal mine は、炭坑、炭鉱の意味です。 

昔、日本でも炭坑には、現場にカナリアを籠にいれて連れて行った。
有毒ガスが発生すると、カナリアが鳴いてくれるので
カナリアさんには、失礼ですが「有毒ガス探知装置」のような役割を果たしていた。

今の米国債市場(炭坑現場をイメージしたい)にカナリアを連れて行かないと
いけない危険な状況(有毒ガスが発生する状況)にあることを

グリーンスパン氏は、警告している。

FRBは短期金利を誘導することはできるが
長期金利を制御することはできない。

ここで昨年日経ヴェリタス誌に記載された
有名な三井住友銀行 宇野大介氏の記事を再度引用したい

(1年以上前の記事です。)

足元買われている米国債が売られて長期金利が上昇すれば、
米国は株安・ドル安・債券安のトリプル安に見舞われます。
米連邦準備理事会(FRB)はすでにゼロ金利政策に踏み切っており、
債券市場の制御は難しい。日中政府と水面下で連携しているうちはいいですが、
金利上昇のリスクは考えておく必要があります。

(昔の日経ヴェリタス誌より引用)

立場もあるのに、よくぞここまで言ったと思う。

短期的には、NYダウ市場でも膨大な空売りがあり
今までと同様、需給で株価が上昇することもあります。
しかし、いきつくところはファンダメンタルズになる。

いずれそのようになるが
いつなるかは、神のみぞ知る世界です。
そこが、投資の難しいところでもある。

おしまいです。
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