【日立ハイテクノロジーズ】10/3期利益見通しを上方修正、…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/3期利益見通しを上方修正、11/3期は半導体製造装置の回復期待

＜ＰＢＲ1.1倍台、上昇余地があるだろう＞
株価は決算発表後に昨年来高値を更新したが、その後は市場全体の地合い悪化の影響も受けて反落している。実績ＰＢＲで見れば割高感はなく、11/3期営業損益の改善予想も考慮すれば、上昇余地があるだろう。

＜10/3期3Ｑは営業黒字化＞
10/3期3Ｑ累計（4〜12月）は、前年同期比で減収減益だった。ただし四半期別に見ると3Ｑ（10〜12月）は、2Ｑ（7〜9月）に比べて損益が大幅に改善し、営業黒字化した。測長ＳＥＭ（半導体検査用の走査型電子顕微鏡）需要が上向き、生化学・免疫分析装置が堅調だった。構造改革効果も寄与して、損益が想定以上に改善した模様だ。

＜10/3期通期の利益見通しを上方修正＞
10/3期通期の会社計画について、利益見通しを上方修正した。3Ｑの損益が想定以上となり、改善基調が確認できた形だろう。11/3期には、半導体関連製造装置の受注が本格的に上向く可能性が高く、営業損益については大幅な改善を予想する。（水田　雅展）

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