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【高島屋】3月の大阪店増床第1期オープンの収益寄与は限定的…
3月の大阪店増床第1期オープンの収益寄与は限定的と見られる
<株価上昇には新たな好材料が必要>
単体百貨店の既存店は、足元10年1月まで3カ月連続で前年比マイナス幅が1桁かつ縮小傾向を示すなど回復の兆しが出ている。しかし、10/2期が利益面で計画未達に終わりそうなことに加え、11/2期は3月初めの大阪店増床第1期オープンの収益寄与が限定的と見られるため全社ベースの収益回復は鈍いと予想する。株価は、1倍割れの実績PBR(09年11月末)が下値を支えるものの、業績面からは買いづらい状況と言えよう。当面の株価は膠着状態となる可能性が高い。さらなる上昇には、新たな好材料の出現が必要だろう。
<10/2期利益計画達成のハードルは高い>
10/2期3Q累計(3-11月)は、営業収益6,339億円(前年同期比12%減)、営業利益68億円(同66%減)となった。単体百貨店の苦戦が続いたほか、百貨店の業績に連動する東神開発など主な連結子会社の業績も営業減益もしくは営業赤字と厳しかった。3Q累計決算および足元の状況を踏まえれば、4Q(12-2月)のハードルはきわめて高い。このためTIWでは、10/2期営業利益計画の達成は難しくなったと考える。
<11/2期の回復力も鈍いと予想する>
11/2期は少なくとも上期の苦戦が見込まれるため、下期に既存店が前年比プラスに転じたとしても、通期での回復力は鈍いと予想する。大阪店は3月に増床第1期分がオープンするものの2期分の工事が続くため収益貢献は限定的だろう。リスク要因は、高額品販売の不振が長期化する、コスト削減が遅れる、など。(西村 尚純)
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