悪魔のささやき

[はるるっぴさん]

ひとりごと日記です。

日本経済は嵐の中にある。

総理大臣にも頑張ってほしいと思う。
ただ、少々優柔不断なところもあると聞く。

時代劇で見た
江戸時代の徳川末期の将軍のような感じもする。

「よきにはからえ～」


短期のこともたまに私見を書いてみる。

12日（金）日経平均株価が上昇した。

今のヘッジファンドの基本ポジションは
「円買い＆日経平均先物売り」と思うので

中国の発表や米国の小売売上げの
「表向き」のよい数字に警戒して
ポジション調整をしたようにも思える。

行儀の悪いC証券（クレディスイス証券）が
日経平均先物で振り回しているところもある。

ファンダメンタルズには関係のない裁定取引も入っている。


需給で変動しているだけだと思う。


結果

日経平均上昇（TOPIXはあまり上昇していない。）

円安

となる。（推察にすぎません）


専門家は、結果の後講釈をしているだけ。
いくつかの理由からもっともらしいものを選んでいる。

ある大手証券会社のエコノミストの話によると
「私の予想もたまには当たることもある。」

当たるのが、めずらしいらしい…


マーケットコンセンサスは、
GS（ゴールドマン・サックス）が持っている。

株が本格的に上昇するなどとは思っていないだろう。


みんかぶニュースにもあるように

ゴールドマン・サックスの2010年の相場展望は

年前半は、ベアマーケットラリー
（弱気相場の一時的上昇）を期待

下期は、消滅とある。


上げてから、下げましょうとでも
言っているのでしょう…

「ベアマーケットラリー」がキーワードだと思う。


さて

最近の日経新聞に「仕組み債」についての解説がある。
記事の内容には、好感が持てる。


仕組み債は

中途換金が難しく、元本割れのリスクも（日経新聞より）

証券化商品と同様、仕組み債も
利回りがよいが落とし穴もある。


世の中そんなにうまい話はない。


たくみなセールストーク
（大手機関投資家も買っていますよ～など）で

リスクの高い商品をすすめる

「悪魔のささやき」

に投資家は注意してほしい。


儲け話は、右から左に聞き流す訓練も必要です。


おしまいです。


PS．

先日、話をした長期投資家が、
そもそも株を買ったお金はどうなるのか
知らない人がいた。

長くなるので、適当な説明をすると

トヨタ自動車の株を売る時は、
トヨタ自動車に売るわけではなく

トヨタ自動車の株を買いたい人（たとえば鈴木さん）に
証券会社（取引所）を通じて売ることを意味する。

トヨタ自動車の株を買う時は、
トヨタ自動車から買うのではなく

トヨタ自動車の株を売りたい人（たとえば佐藤さん）から
証券会社（取引所）を通じて買うことを意味する。

お金は鈴木さんから、佐藤さんに移ります。
トヨタ自動車の株主権は佐藤さんから鈴木さんに移ります。


トヨタ自動車が自社株を売ったり買ったりしていません。


株価が高くても安くても
トヨタ自動車に直接関係ありません。

もちろん、さまざまなことで影響はあります。


そもそも株のことを知らないで、
いきなりオルタナティブ投資（REITなど）すると
いずれ損する可能性が高いでしょう。


勉強しても損するのに
勉強しないとまず損する。
最初は儲けさせてくれるが、後が続かない。


中途半端が一番疲れる投資家になる。


長期投資家には、

「反省」と「謙虚さ」が必要だと思う。