●政策転換

[曹操さん]

日銀がついに更なる金融緩和スタンスに転じた。総額10兆円規模で３ヶ月固定0.1％で量的緩和の実施を決定。市場では物足りない反応であったが、インパクトはなくはない。今後は0.1％ではなく0％まで貸し出し金利を引き下げる余地もあり得る。短期的には知ったが終いで利益確定に動くが、一巡した後、底打ち感も出てくるだろう。ドル円レートは短期的にはややドルの買い戻しが増えると予想。併せて、4日に発表される米国雇用統計の内容次第で当面のトレンドが決まる。雇用者数の減少の程度が限定的であればシンプルにドル買い。クリスマス商戦が好調であれば更にプラスに働く。年末にかけては相対的にプラス要因が多いと予想。株式市場的にもプラスに作用すると思われる。基本は業績相場になるとは思うが、需給面で買い意欲が高まるのではないか。先日のドバイショックで相場の過熱感も冷やされたことだし、年末にかけて仕切り直し相場になる。香港市場的には目先の材料は中央経済工作会議の政策期待に移る。ついでに人民元切り上げ系の話題もありえる。来週あたりに動意があり得る。政策恩恵銘柄としては内需消費系がクローズアップされると予想。持ち株的にはこのまま蒙牛をホールド。最近になって現地証券会社が評価レーティングを上方修正してきたのも嬉しい。今日はHSBC証券が目標株価を32.5HK$まで引き上げた。