木下 晃伸さんのブログ
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セントルイス連銀総裁「超低金利はしばらく維持」
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● 【本日のニュース】/セントルイス連銀総裁「超低金利はしばらく維持」
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セントルイス連銀のブラード総裁は9日、ミネソタ州セント・クラウド市内
の州立大学で講演し、「米連邦準備理事会(FRB)はしばらくの間は超低
金利を維持するし、今後の景気の状態を見極めていくだろう」と述べた。ダ
ウ・ジョーンズ通信が伝えた。
同総裁は、FRBが購入した住宅ローン担保証券や長期国債の処理が議論の
焦点になっていると指摘。「幾つかの選択肢のうち、最も容易なのは一部の
売却だろう」との考えを示したが、時期については明確にしなかった
(2009/10/10付日経速報ニュースより抜粋)
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【ニュースの深層】利上げが株価を押し上げる
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■今週は、株式市場を見通す上で、非常に重要な1週間になると考えていま
す。
その予兆は先週起こりました。そう、オーストラリアでの利上げです。
豪連邦準備銀(RBA)は6日、政策金利を7日から0.25ポイント引き上げて3.25
%にすると発表しています。世界的な金融危機が始まって以来、金利を引き
上げたのはG20として初めてであり、直近としては最も大きなニュースであっ
たと考えるべきです。
■本日のニュースでお伝えしたように、先進国ではまだまだ低金利が続いて
おり、利上げする気運ではありません。
しかし、オーストラリアは利上げに踏み切りました。これは、オーストラリ
アの景気が拡大基調にあることを示唆しています。
本来教科書的には、利上げは株価を押し下げることになります。ただそれは
利上げ末期のタイミング。利上げ当初は、景気後退から景気拡大に転換する
タイミングとなり、むしろ“株高”のタイミングと言えるのです。
■過去を振り返ってもそうです。
2000年代初期には、ITバブルの崩壊、そして9.11の同時多発テロなど大変な
景気後退に見舞われました。
そこで米国をはじめ、各国は大幅な利下げに踏み切ったものの、株価は好転
しませんでした。
しかし、利上げを開始し始めた2004年以降、株価は大きく反発、経済の常識
を覆したのです。
■先進国では超低金利が続き、一方で新興国は利上げに踏み切る。結果とし
て、低金利によって膨張したリスクマネーは、新興国に流入していくことで
しょう。
新興国の主要産業である、金融、資源関連は、これからさらに伸長していく
ことが予想されます。
また、それを受け今週は、米国企業において7-9月決算が本格発表となります。
この点も注目すべき重要な点です。
※今週の米国企業決算に関する記事は、「Daily Money Japan」に掲載してい
ます。ご興味ある方は、こちらからもぜひ!
●本日のコラム/米国決算発表本格化
【結論!】3月、7月に続く株高の号砲となる
http://archive.mag2.com/0000291231/index.html
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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