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● 【本日のニュース】/三越正社員2割削減へ、1000人規模
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三越伊勢丹ホールディングスは傘下の三越で大規模な人員削減に踏み切る。
退職金の割り増しなど既存の早期退職制度を拡充することが対策の柱で、三越単体の正社員の約2割にあたる1000人規模を想定しているもよう。2009年度中に完了する見通し。厳しさが増す百貨店市場は今後も縮小に向かうとみられ、人件費を大幅に抑える。昨秋の金融危機以降に小売企業が人員削減を伴う大規模リストラに乗り出す初のケースとなる。
(2009/08/27付日本経済新聞朝刊1面より一部抜粋)
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【ニュースの深層】正社員雇用削減が本格化
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■09年初めは「派遣切り」が社会問題となりました。そして、その動きがとうとう正社員の削減にまで踏み込んだ形で現れてきました。
今回報道があった三越のように、需要と供給にギャップがある産業は、雇用に手をつけるほかありません。
これから需要が回復することは想定が難しいのであれば、余剰人員を解雇するということは必然です。
■かつては、正社員の削減は、私のように成績連動する職業や外資系企業など一部に限られていました。
しかし、いまや正社員削減は普通のこと。そう考えて日々を過ごして行かなければならない時代になってしまったのです。
■自分のスキルが市場価値としてどうなのか。
どれだけそのことについて真剣に考え、こうした時代を逆にチャンスに変える気概がないとつらい時代です。
これからこうしたニュースはますます増えて行くでしょう。会社に依存しない生き方を、模索しなければなりませんし、その方法論を身につけておかなければならないと思います。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)