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【投資脳のつくり方】バブル抑制は、リップサービスに終わる

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● 【本日のニュース】/上海株10日4日続落、資産バブル抑制への警戒続く
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10日の中国・上海株式相場は4日続落した。上海総合指数の終値は前週末比10.930ポイント(0.33%)安の3249.760と、7月21日以来約3週間ぶりの安値を付けた。中国政府による資産バブル抑制への警戒感が根強く、銀行株や不動産株を中心に売りが広がった。


(2009/08/10付日経速報ニュースより一部抜粋)



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【ニュースの深層】バブル抑制は、リップサービスに終わる
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■好調を続ける中国株。年初からの上昇は約9割にものぼり、いち早く経済危機から脱却した感があります。


しかし、ここに来て代表的指数である上海総合株価指数を見ると、7月末水準まで下落してしまったことが見て取れます。


※SSE Composite Index

http://finance.yahoo.com/q?s=%5ESSEC 



■その理由として考えられるのが「金融緩和策転換」。


ここまで株価が上昇したのは、金融緩和を行なう中で、金融機関に対して公的資金を注入、信用を回復させたことによるもの。いわゆる「モラトリアム相場」だったわけです。


その動きに水を差す可能性があるのが、「出口戦略」であり、平時に戻していくというものです。実際、6月には欧州で出口戦略の実施に動く気運が高まり、株式市場は下落してしまったのです。



■中国でもいま同様の動きを見て取れます。7月末にも金融緩和策から転換する動きを示しており、株価が急落してしまったのです。昨日の上海株も同様に、金融緩和策継続に対する懐疑的な目が株価を押し下げてしまいました。


ただ私はリップサービスの域を超えておらず、即座に金融緩和策を転換するとは考えていません。


それは、「積極的な財政政策と適度に緩和的な金融政策の堅持は揺るがない」という発言や「中国経済が直面している困難と挑戦は依然、非常に多い」という発言からも見てとれます。



■中国の動向はいまや世界に大きな影響を与えます。そのため、中国の株価に影響を与える点には注意を払っておかなければなりません。


直近で最も影響を与える可能性のある金融緩和転換はまだ先、と考えれば、中国株の下落はまだ先、と考えることができます。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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