はるるっぴさんのブログ
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「TEDスプレッド」の裏を読む
株式投資をされている人は、知っていると思う。
LIBOR(ロンドン銀行間市場金利)から
米3ヶ月国債利回り(Tビル)を差し引いたもの。
カウンター・パーティ・リスク
(簡単に言えば、銀行が倒産するリスク)や
流動性を表す代表的な指数なので、重要です。
サブプライム問題が発生したとき、火がつき
リーマンショックのとき急騰した。
最近、落ち着いてきたので
のん気な専門家たちは、最悪期はすぎたと言っている。
(^_^)
専門家が間違えるので、
短期的には相場も間違えることはよくある。
しかし、長い目で見れば、正しい方向にいく。
相場の難しいところです。
6月13日(土)の日経新聞朝刊では
日経平均が1万円を回復したので
1万円回復記念に、専門家の年末の株価予想記事があった。
日経平均11,000円~12,000円の範囲がほとんどです。
専門家の予想は当たらないので、
年末の日経平均は、
11,000円~12,000円にならないことがわかる。
(・o・)!
さて、
TEDスプレッド
TEDスプレッドが下がっているのは、
FRBなどの世界の中央銀行が大量に資金を供給しているから
「表向き」落ち着いている。
専門家の説明はここで終わり。
重要なのは、ここからです。
中央銀行の資金供給部分を除外すれば
銀行間の貸し出し金利は高止まりのまま。
タームプレミアム(満期の増加関数)を確認してほしい。
(・・?
(自分の銀行も大変だから、
相手も大変だろうと考えるのが普通です。)
LIBORが高いと短期資金で運用しているヘッジファンドは、
お金を調達できない。
GS(ゴールドマンサック)は、
ブティック型ヘッジファンドに
いままで低金利で貸していたのが、
とっくの前に20%で貸すと言い出した。
実質、貸さないと言っているのと同じです。
経済誌などでも報道されているように、
投資家(年金基金など)のヘッジファンド離れが
すすんでいるのは、事実です。
結果、多くのヘッジファンドが破綻し、
解約も殺到している。
ヘッジファンドがロング(買い持ち)している
まともなものが、
また、売られる可能性がある。
投資家は、TEDスプレッドを正しく読み取ってほしい。
(・.・;)
おしまいです。
PS.
有名な三菱UFJ証券の藤戸氏リポート(6月29日)より引用
(藤戸リポートは、リスク商品の「売り側」ではなく、
「買う側」の立場で書かれています。)
3月以来の反騰相場によって買い方は自信を持ち、
「勝利に酔った」ような状況である。
勝負事で重要な点は、警戒感を弛め、
過度な楽観論に傾斜した時から
「敗北の芽が育つ」ということである。
この信用需給の悪化は看過できない。
(藤戸リポートより引用)
(くわしくは前後の文章をご確認ください。)
過度な楽観論に傾斜した時から「敗北の芽が育つ」
この言葉が印象に残った。
今週は、時間なしで日記なしです。
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