昭和16年生まれ -わが世代- (昭和18年=2歳)

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昭和16年生まれ -わが世代- (昭和18年=2歳)

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- 昭和18年=2歳 まだ、何も知らずに母の胸に抱かれて -


「昭和18年の出来事」
あなたも、この歴史の何処かで生きていましたね。

この年、日独伊経済協力協定
1月 朝日新聞、中野正剛の東条批判論文のため発禁
2月 日本軍ガダルカナルから撤退開始
3月 戦時行政特例・職権特例公布(罰則強化、首相独裁権強化)
   金属回収本部設置
4月 山本五十六司令長官ソロモン上空で戦死
  木炭のほか薪も配給制となる
アッツ島の日本守備隊2,638人玉砕
→ 振り返れば、国民はこの頃、情勢の暗転に気づくべきであった。情報は統制されていたとはいえ、自らの知性で判断した人はいたはず。物を言うべきであった。

   大東亜攻略指導大綱決定(マレー・蘭印は日本領土)
  学徒戦時動員体制確立要綱を決定
7月 国民歌唱運動展開
   翔年の弟生まれる
8月 日本、ビルマ同盟条約
9月 上野動物園で空襲の混乱に備え猛獣を薬殺
   イタリア無条件降伏
10月 学徒出陣壮行会
   東京の遊郭を工員宿舎に
   中野正剛自殺

「社会の動き」
・防空壕掘り、都市からの疎開を強調
・女子が国内産業、国防事業の担い手
・並木やゴルフ場は畑に、野草は「決戦料理」と呼ばれた
・「加藤隼戦闘機」の歌はやる(※歌詞後掲)
・ 敵性語禁止で「サンデー毎日」が「週刊毎日」、「エコノミスト」が「経済毎日」、「オール読み物」は「文藝読物」となる
・細雪(谷崎潤一郎)は軍部から「内容が戦時にそぐわない」として「中央公論」の掲載を止められる
・米英楽曲1000の演奏禁止



「加藤隼戦斗隊歌」

作詞:田中 林平・旭 六郎
作曲:原田 喜一・岡野 正幸
映画「加藤隼戦闘隊」主題歌、昭和十八年十二月、灰田勝彦唄

加藤建夫戦闘隊長(戦死数ヶ月前、 by wiqipedia)


一、
エンジンの音轟々と
隼は征(ゆ)く雲の果て
翼(よく)に輝く日の丸と
胸に描きし赤鷲の
印は我等が戦闘機

二、
寒風酷暑ものかわと
艱難辛苦打ち耐えて
整備に当たる強兵(つわもの)が
しっかりやって来てくれと
愛機に祈る親ごころ

三、
過ぎし幾多の空中戦
銃弾唸(うな)るその中で
必ず勝つとの信念と
死なば共にと団結の
心で握る操縦桿

四、
干戈(かんか)交ゆる幾星霜
七度(ななたび)重なる感状の
勲(いさお)の影に涙あり
ああ今は亡き武士(もののふ)の
笑って散ったその心

五、
世界に誇る荒鷲の
翼伸ばせし幾千里
輝く伝統受け継ぎて
新たに興す大亜細亜
我等は皇軍戦闘隊


次回は昭和19年(=3歳)です。生きているかぎり続けます。乞う、ご期待!
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