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【JVC・ケンウッド・ホールディングス】業務用ビジネスで…

09/3期業績はKW(ケンウッド)の上期業績と同社の下期業績が合算される(JVC[日本ビクター]の上期業績は含まれず)ため前年比較はできないが、売上3,097億円、営業利益1.0億円となった。JVCの上期分も含めた実態では、売上5,495億円、営業利益14億円。現在の株価は指標面から割安感は見られない。梃入れ策の効果はある程度織込み済みとみられ、更なる株価上昇にはCE(カーエレクトロニクス)等で統合効果の加速が見えてくることが必要と考える。

10/3期業績について会社側は、売上4,300億円、営業利益95億円を想定(為替前提90円/$、120円/ユーロ)。前期実質比減収額(1,200 億円)の約半分は為替と事業縮小・譲渡の影響による。営業利益は前期実質比で80億円強の増益計画であるが、円高や販売減のマイナス影響を追加施策効果(+200億円)や統合効果等で吸収する考え。3月のCEの市販分野は比較的堅調に売上を伸ばしたが、市場環境を考慮すれば、その持続性には不透明感が強い他、在庫圧縮のやや遅れているカムコーダも下振れ懸念が払拭できない。
民生用から業務用に重心を移し営業黒字化を目指すディスプレーに加えて、業務用無線、セキュリティカメラ等業務用ビジネスで景気変動に強い収益基盤を築けるかにも注目したい。リスク要因は消費低迷の長期化、自動車販売の不振、ディスプレーなど不採算事業の改善の遅れ、カムコーダの競争力低下、統合シナジー発現の遅れ、円高など。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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