シラス大地の砂が世界を変える？！

[ゆめかいびとさん]

 

NHKの科学番組「サイエンスZERO」で放送されていたのですが、厄介ものとしてとても嫌われているシラス台地の砂が、実はこれから大注目されそうです。







サイエンスZERO HP



以下、サイエンスZERO番組解説より

南九州の台地を覆う火山噴出物・シラス。大雨が降ると土砂災害などを引き起こすため、地元では厄介ものと言われてきた。しかし、このシラスの砂から生み出された新素材の「ＳＰＧ（シラス多孔質ガラス）」が、いま世界から注目を集めている。ＳＰＧは宮崎県工業技術センターが開発した新材料で、シラスに含まれるガラス質をもとに、極めて小さな無数の穴が均一にあいていることが大きな特徴だ。
このＳＰＧが、携帯電話をはじめとする最新の電子機器を変えようとしている。小型化、高性能化のカギを握るのが半導体チップだ。現在のチップには電気信号を伝える端子の「はんだボール」が使われている。このはんだボールがさらに小さくなれば、それだけ多くの電気信号を伝えられるようになる。より小さなはんだボールを作り出す材料がSPG。SPGの穴を通す新技術によって、直径数〜数十マイクロメートルの超微細なはんだボールが作れるようになった。世界の大手半導体メーカーも、今この微小なはんだボールに注目している。
また、ＳＰＧにガスを通せば超微細な気体の粒「ナノバブル」を作り出すことができる。ナノバブルは細胞組織の隙間にも入り込むことができるため、血管から出てがん細胞を　見つけたり、植物の生産能力を高めるガスを送り込んで有用物質を生み出す研究も進む。
無尽蔵に存在するシラスの砂から生み出された新素材・ＳＰＧ。世界の未来を大きく変えるＳＰＧが広げる技術の可能性に迫る。


「ＳＰＧ（シラス多孔質ガラス）」が色んな分野で応用されると、大きく未来が開けそうです！