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円高進行と3連休を控えて・・・

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +235.06 @41,096.77, NASDAQ +174.15 @17,569.68, S&P500 +41.63 @5,595.76)。ドル円為替レートは140円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が358に対して、下落銘柄数は1,234となった。騰落レシオは115.94%。東証プライムの売買代金は4兆2172億円。

TOPIX -21 @2,571
日経平均 -252円 @36,582円

米国では、米8月生産者物価指数(PPI)がほぼ予想通りとなり、新規失業保険申請件数も予想の範囲内の小幅増加だったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待がさらに高まると同時に米経済はソフトランディングするとの期待もさらに高まった。その結果、主要3株価指数は揃って続伸した。欧州中央銀行(ECB)は2会合ぶりに利下げを決めた。

本日9月13日の東京市場では、円高ドル安が進み、一時は1ドル=140円60銭台まで円高に振れたため、自動車株をはじめとする輸出関連銘柄が売られた。日経平均の下げ幅は400円近くまで拡大する場面があった。ただ、前日の米国株式市場でハイテク株が上昇したことから、東京市場でも東京レクトロンやアドバンテストなどの値がさ半導体株が買われて日経平均を下支えた。昨日の日経平均が先物主導で1,213円と今年3番目の上げ幅だったことを考えるとある程度の調整は自然であるし、3連休を控えていたことも手じまい売りしたいという気持ちを促した。

来週の米FOMCと日銀の金融政策決定会合という大きなイベントを通り過ぎれば株価は安定するか。ただ、懸念材料がある。米国の特別清算指数(SQ)を算出する第3金曜日を過ぎると、決算発表1カ月前から企業は自社株買いを控えることも一因となり、過去3年では日米ともに9月は月末に向けて株価は大きく下げた。今年はこれに円高ドル安も下げ要因として加わる。日本経済は自動車、電気、機械などの米国を中心とする海外で稼ぐ外需株の比率が他国よりも高い。それに円相場の変動も加わり、日本株は海外景気の変動を他国の株式相場以上により敏感に影響を受ける。

日経平均の日足チャートを見ると、陰線で終えたが、昨日の長大陽線の上半分くらいでの値動きだった。上向きの260日の上に留まっている。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、輸送用機器(2位)、医薬品(3位)、保険(4位)、電気・ガス(5位)となった。

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