(これは昨年の10月に書いたものを、修正したものです。日経新聞6年2月18日(日)に、載っていたので、再び載せました。これは、人気が無いですが、それを承知の上で、ブログにしました。)
なぜ、物質はあるのか。何故、宇宙はあるのかです。「サイエンスゼロ」から。一寸、難しいです。
宇宙が始まって、1秒間の出来事です。まず、宇宙の始まりは、物質と反物質があった。宇宙が始まった時に、この物質と反物質はお互いに、打ち消し合って、その時に光が発生して、何も残らないはずなのに、物質だけが、幾つか残った。これが現在の宇宙の元である。この謎を解くために、科学者は、奮闘している。
もう数年前、カミオカンデで、宇宙から届く、ニュートリノを、東大教授、小柴教授が捉えて、この時に光が発生するが、これがノーベル賞となった。
ニュートリノとは、電気を持たない小さな粒のことである。電気を持たないので、捉えるのが難しい。この小さな粒は、宇宙から無数に近い数で、この地球にも降り注いでいる。
ニュートリノと、地球上の物質との大きさの関係は、地球上の物質は、すかすか状態であるので、簡単にニュートリノは、とうり抜ける。この人の身体にも、無数のニュートリノが、とうり抜けているが、人は感じることが出来ない。
ニュートリノと物質の大きさを比べると、物質が地球の大きさだとしたら、ニュートリノは針の穴くらいの大きさである。
ここからが難しいのですが、このニュートリノは、3つの状態になる。そして、このニュートリノも、ニュートリノと、反ニュートリノになっている。
(ここは、新聞に3つの関係を図で示してある)
ニュートリノ、反ニュートリノがある。ここでニュートリノは振動している。ここで、ニュートリノが3つの状態になる時に、「ニュートリノ振動」で、日本人が、ノーベル賞をもらった。この分野で2人目である。
そして、ニュートリノと反ニュートリノの僅かな差を測定できるようになった。この確率は95パーセントで、未だ、十分とは言えない。これが、確率が上がれば、100パーセント近くになれば、この宇宙に物質が、なぜ存在するかが、説明できることになる。
茨木県の、加速器研究所から、陽子を光の速さの、99.95パーセントまで加速し、これを、炭素原子にぶつける。すると、炭素原子の原子核が壊れて、この時に、ニュートリノが発生する。
実験は、このニュートリノを300キロ離れた、カミオカンデにぶつける。ぶつけると言うよりは、照射するということである。ニュートリノは、カミオカンデの測定器に水がはってあり、この中を通過する。ここで、ほんのわずかの数の、ニュートリノが、水の原子と反応し、この時に、光を発する。
ニュートリノと反ニュートリノが光の発生により打ち消し合い、その後は、何も残らないはずである。
ここで、わずかなニュートリノが残れば、宇宙は物質と反物質が打ち消し合ったように、なにも残らないはずであるが、ここで、ニュートリノがわずかでも,残ったなら、ここで、宇宙はなぜ、存在するのかという、謎が解けるわけである。これも、ノーベル賞になると、言われている。
まあ、難しいですが、単語でも、記憶してください。丁寧に正確に書きました。これ以上、簡単に書くのは無理です。まあ、大役を果たしました。数年後は、また、カミオカンデで、新しい報告が有ることを期待して。これがノーベル賞になる。