どうも、気になることです。最近、好きな事をやってよいという内容の本が売れているらしい。これは、大いに疑問なり。
小生の場合を考える。好きな事をやっていたら、もう10年も前に、死んでいたろう。あるいは、死ななくても、身体の状態が大変な、それこそ、ぼろぼろ状態になっていたのでは。
例えばこうだ。高血圧なので、塩分を少なくしている。美味しくはないが、納豆に醤油をかけずに、食べている。野菜炒めも塩無しで炒めている。こんな、食事制限をしている。ここで塩を使ってみると、一日に塩分量は10グラムを超えるだろう。
そして、高血圧は悪化するかもしれない。その結果、心筋梗塞や、狭心症、大動脈瘤の破裂で、そのまま死んでいるかもしれない。あるいは、脳出血とか脳梗塞も出てくる。いずれも、身体に危険な状態になる。
こんなことで、好きな事をやらずに、我慢して、生きてきたからこそ、今まで、生きてこられたと思う。
大体、このような本は、必ず反論がでてくる。その理由はこうだ。ある事を決めるのに、1つか2つ、あるいは3つの選択肢が有るのが、まず通常ではないか。この手の本は、この中の一つだけを、言っているのである。後の2つは、言ってない。ここが問題なのである。
右に行こうか、左に行こうかという場合、右を選ぶ人もいれば、左を選ぶ人もいる。あるいは、最初は右で、次には、左に変えるかもしれない。大体、人の行動は、このようである。この手の本は、このことを言っていないので、ここが問題なのである。
それと、最近の新書は、いい加減な事を書いて、売れればよいという内容の本だらけである。これも、どうも賛成できない。売ってベストセラーになり、儲ければそれでよいという魂胆が、見えている。それより先に、社会の利益を考えて本を書くという姿勢に、欠けている。薄っぺらい社会になったもんだ。
皮肉な事に、本当に良い本は、売れない本が、多いのでは。こいいう本は、出版はされても、見向きもされない。
どうも、社会の退廃現象を感じる。お粗末な社会である。お粗末な政治、お粗末なテレビ番組、お粗末なマスコミの言い分である。ここにも、日本の沈没現象を、感じている。