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相場は相場に聞け(その2)

皆様こんにちは
昨日は「強気相場は政治の安定から」で、私が「カンカンの強気」になった理由をブログしました。

今日は「相場は相場に聞け」との格言通り、その時の相場の動きから、これからの相場でのポートフォリオを考えることとしました。

(1)信用買いしていた銘柄の配当取り後は、その時点の相場次第で、現引きか、返済売りか、を判断します。現引き資金は「信用取引を使った資金借り入れ法」により調達します。

(2)参入障壁が低い業種の多いマザーズ株や、配当利回りの低いハイテク株は、当分の間ポートフォリオから外すようにします。多くの投資家が保有しているため、戻り売りの玉で上値が抑えられます。

(3)アメリカ株も当分の間見送ります。インフレ抑制のための利上げと、資金引き上げで不況入りとなります。不況時の株高を期待するには早すぎます。

(4)23年相場は、今まで相場のなかった政府調達産業(防衛、宇宙、海上土木、金融、商社、旅行、レジャー)などが、テーマ業種になるのでは……。ただ、業績の伸びと上値にしこりのないことを忘れてはいけません。

(5)以上が銘柄選別の基準ですが、ここしばらくは相場から目を離さないことです。値動きの激しい銘柄では、買い方(ヘッジファンドなどが中心)が引け間際に売ってくるような銘柄は「戻り売り」です。反対に引け間際に買ってくる銘柄(国内投資家)は「押し目買い」です。しばらくは相場についてゆくのが賢明な相場感です。

「ちょっとちょっと待ってよ!」と、どこからともなく声が響きます。
「お前の言っていることは、2か月前の相場感と同じではないか」
「それに昨日の話では、今日は買った銘柄を発表するようなことを言っていたでは……」

私は以前から個別な銘柄をあげて、自分の成功談にしていません。このことは私の発行した「波乗り投資法」(7年間に19冊になりましたが)のすべての冒頭に掲げています。理由は、購入銘柄が記録に残り、それが本の購入者と実際の相場とのずれを生じるからです。株はいい時にいい銘柄を買えば必ず儲かりますが、いい時もいい銘柄も刻々と変化します。

投資成功者の数もアベノミクスの10年間でかなり増加したものと思われますが、ウィナーからの報告はあまりありません。何しろこの世界はウィナーが出れば、必ずルーザーができる世界です。そして、負けた時の記憶の方が長く残ります。変に恨まれるより黙っている方が無難ということになるからです。

長いこと付き合っていただき感謝しています。ウィナーが少しでも多くなりますよう願っています。
 

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