新書毎日200種冊、年間7万種冊

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新書毎日200種冊、年間7万種冊

その内、取り次ぎ(問屋)の段階で流通拒否されるもの、

書店に届いても店頭に並ばず返品されてしまうものなどもあると。

さらに書店にて平積みされても、売れなければ1日で撤去。

むごい。。

 

毎日200種冊の新書が生まれ、毎日同数が死んでいく・・・。

 

TV朝日の「今でしょ」林先生の番組に、作家の百田尚樹が出た。

いろいろな裏事情を百田が話し、オモロイ。

 

途中、百田の「永遠のゼロ」について、

林と伊集院光とで「君ならどー書く」という試みで、冒頭を書いた。

伊集院の方がうまいと思ったが、

二人ともその冒頭を読んだら、

あとは全部終わりまでわかってしまうような冒頭の書き出し。

 

高橋源一郎が書いているように、

コードがわかってしまったら、もう誰も読まない。

読者に興味を抱かせながらも、先が読めない工夫がないと

オモロクないという昨今の流行は、事実だと感じた。

 

村上春樹や大沢在昌のような

「書いている自分だって先がわからない」という手法は、

その小説が失敗するリスクはあるわけだけれども、

やはり魅力的に思える。

成功すればこの手法は、書いている作家も楽しいが、読者も楽しい。

 

手法は違うが、百田の長篇の書き方、それはそれでオモロイ。

自分の書きたいシーンを細切れに先に書いてしまう。

そのあとで、ゆっくりじっくり編集してストーリーを繋いでいくという。

 

百田という男は、海坊主のようなヘアースタイルで正直、とても好感が持てるw

50歳にして作家になったという。

初めは、お笑いの放送関係者だったらしい。

性格もとても明るく、ユーモラスだ。

彼の書籍は、これからもさらに売り上げを伸ばすだろう。

 

PS:作家の年齢というのは、実は武器になっている。

   若い作家だとそれだけで、年配の読者は読みたがらないケースが想定される。

   意地でも読んでやらない、という人も多いかと思われる。

   その上に万が一、性格が悪いと知れたらもう絶望的だ。

   大沢在昌が若くしてデビューし苦労してきたのは、そんなことも関係していると思われる。 

   (性格じゃなくって、デビューが若かったという点で)

 

   だから、「人の心は恐ろしい」というのだよ。

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