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福岡、牛頸窯跡群の工人集落発見 古墳時代後期
「牛頸須恵器窯跡群」にある上園遺跡で見つかった工人集団の集落跡=30日午前、福岡県大野城市
福岡県大野城市教育委員会は30日、九州最大の須恵器生産地「牛頸須恵器窯跡群」にある上園遺跡で、6世紀中ごろから後半(古墳時代後期)の住居や工房の跡、ろくろを据え付ける穴が出土したと発表した。「牛頸で生産を始めた工人集団の集落で、作陶の工程を再現できる貴重な発見だ」としている。
市教委によると、出土した建物跡は竪穴住居10棟、工房とみられる掘っ立て柱建物2棟など。牛頸で須恵器生産が始まった6世紀中ごろの窯の跡と50~140メートルの距離にあるため、工人の集落と考えられるという。
牛頸窯跡群は、大阪府の陶邑、愛知県の猿投の両窯跡群と並ぶ日本三大古窯の一つ。