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MERS「死亡率50%超」 世界的流行を警戒
新型のコロナウイルスによる感染症「MERS」が中東やヨーロッパで急拡大しています。確認された感染者のうち6割にあたる30人が死亡したとみられることが、WHOに対するJNNの取材でわかりました。
新型のコロナウイルスによる感染症は、サウジアラビアなど中東で多くの患者が確認されていることから「MERS(中東呼吸器症候群)」と名付けられました。WHO(世界保健機関)に対するJNNの取材によりますと、30日現在、8か国で50人の感染が確認されているほか、新たにサウジアラビアで3人が死亡したとの情報もあり、死者の数は30人に達する見通しです。
感染者の死亡率が非常に高い新型のコロナウイルスMERS。WHOは世界的な流行を警戒しています。
Q.死亡率は高いと考えるか?
「その通りです。死亡率は50%以上、感染者の2人に1人が死んでいるんです。これは大きな懸念です」(WHO担当者)
28日には、フランスで中東に渡航暦のある男性の死亡が確認されるなど、ヨーロッパへの感染拡大が懸念されています。
MERSコロナウイルスは2003年に中国などで流行したSARSウイルスの仲間ですが、感染力の強さや具体的な感染ルートなどは明らかになっておらず、WHOは中東諸国と連携して情報収集を急いでいます。
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