東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1500を超え、ほぼ全面高となった。セクター別では、33業種すべてが上昇し、海運、ゴム製品、その他金融、保険、精密機器、輸送用機器の上げが際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>が堅調だった半面、味の素<2802>、ヤマトHD<9064>、アステラス薬<4503>、ソフトバンク<9434>が軟化した。
7月の米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどから、米景気後退懸念が和らいだことが投資家心理の改善につながった。東証プライム市場の9割以上の銘柄が上昇し、日経平均の上げ幅は一時3400円を超え、前日の下げ幅の8割近くを戻す形となった。前日の出来高が40億株超に膨らみ、持ち高を圧縮する動きもピーク感が意識されていたなかでのリバウンドであり、明日以降も買いが継続するかが注目される。
グローベックスの主要な米株先物はプラス圏で推移しており、米国市場の反発が期待されよう。世界的な株安の流れはひとまず日本主導で止めた形であり、欧州市場も反発をみせてくるようだと、センチメント改善に向かわせよう。なお、東証プライムのストップ高は80社を超えていた。直近の急落の反動に決算評価が加わった銘柄も目立っていた。ストップ高となった銘柄においても、水準としては自律反発の範囲内の銘柄は多く、明日以降も買いが継続するかが注目される。
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