■アールプラン <2983> 9,130円 (+1,500円、+19.7%) ストップ高
アールプランナー <2983> [東証M]がストップ高。9130円まで買われ、上場来高値を更新した。前週末19日の取引終了後、22年1月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことを好感した買いが入った。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は2月1日。
■オービス <7827> 1,007円 (+150円、+17.5%) ストップ高
オービス <7827> [JQ]がストップ高。前週末19日の取引終了後、集計中の21年10月期の単独業績について、売上高が91億4600万円から94億2500万円(前の期比4.5%増)へ、営業利益が1億2200万円から2億2900万円(同29.8%減)へ、純利益が1700万円から9300万円(同52.1%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。木材価格の高騰に伴い価格転嫁が順調に進み収益性が向上したという。
■クックパッド <2193> 270円 (+27円、+11.1%)
東証1部の上昇率5位。クックパッド <2193> が5日ぶりに急反騰。料理のレシピ投稿・検索サイトを運営し国内では最大手。有料会員からの収入及び広告収入を収益源としているが、ここ数年来、業績は低迷を余儀なくされている。ただ、株価は大底圏といってよく11月に入ってからは底値離脱の動きを見せ始めている。そうしたなか、前週末19日付でアクティビストとして知られるアルファレオが同社の大株主に浮上したことが判明、大量保有報告書によると直近の株式保有比率は5.03%と新たに5%を超えたことが分かり、これが株価の先高期待につながった。
■中国工 <5974> 744円 (+62円、+9.1%) 一時ストップ高
中国工業 <5974> [東証2]が急反発。ストップ高の782円に買われた。20日付の中国新聞デジタルで「強化プラスチック容器の生産ラインを自動化させ、年間5万本の量産体制を整えた」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、プラ製は従来の鉄製よりも軽く、腐食しにくい利点があることから、塩害がある海沿いの地域などへの販売を強めるという。呉市内の本社工場に約4億円を投じて自動化設備を導入し、今月上旬にラインが整ったという。今後、他社に委託している芯材の生産も内製化する方針と報じており、業績への貢献が期待されている。
■イソライト <5358> 1,045円 (+84円、+8.7%)
東証1部の上昇率9位。イソライト工業 <5358> が7日連続急伸。軟調地合いに抗して上値指向鮮明、ここ新値街道を走る展開が続いているが、22日は大幅高でフシ目の4ケタ大台を回復した。同社株が1000円台に乗せるのは、2018年2月以来約3年9ヵ月ぶりとなる。セラミックファイバー(CF)のトップメーカーで、世界的な半導体 需給の逼迫を背景とした増産投資需要を背景に半導体用工業炉向けで旺盛な需要を取り込んでいる。22年3月期は当初予想を上方修正、営業利益段階で前期比40%増の30億円を見込む。PERは依然として10倍台と割安。
■日製鋼 <5631> 3,410円 (+225円、+7.1%)
日本製鋼所 <5631> が急反発。19日に行われた第2四半期決算説明会で、電気自動車(EV)生産の加速が見込まれ、需要に追いつくために車載電池メーカーやセパレータフィルム製造メーカーが投資を急増していることを受けて、セパレータ用フィルムシート装置の受注予測を引き上げた。従来は25年までの受注予測を年30~35ラインと想定していたが、年50~60ラインに引き上げており、同社も早期に60ライン体制を構築すると生産体制増強の方針を示している。
■ジモティー <7082> 4,325円 (+235円、+5.8%)
ジモティー <7082> が4日ぶりに急反発。同社は前週末19日の取引終了後、NTTドコモ(東京都千代田区)と連携し、ジモティー内で利用できるあんしん決済機能において、ドコモが提供するネット決済サービス「d払い」の利用を開始すると発表しており、材料視された。「d払い」はネットショッピングの買物代金やオンラインゲームのプレイ代金などの支払いに利用可能なドコモのスマホ決済サービス。また、あんしん決済機能はジモティー上での取引における決済をオンラインで事前に行うことができるもの。両社は19年3月に資本・業務提携を締結し、保有する事業資源の有効活用について検討を進めてきたが、「d払い」導入であんしん決済機能における支払い手段が増え、ユーザーの利便性向上につながるとともに、両社ユーザー間の相互利用を促進できると判断したとしている。
■マネックスG <8698> 846円 (+37円、+4.6%)
マネックスグループ <8698> が大幅反発。一時4.9%高に買われたほか、マネーフォワード <3994> 、GMOペイメントゲートウェイ <3769> などビットコイン 関連株に投資資金が流入。ビットコイン価格は足もとこそ上昇一服も、世界的な過剰流動性の高まりを背景に11月中旬以降は上げ足を再び強めている。そうしたなか、直近では中米エルサルバドルのブケレ大統領が、前週20日に戦略都市「ビットコインシティー」を建設する計画を明らかにしたことで、関連銘柄の株価を刺激する格好となった。マネックスGは傘下に仮想通貨取引所のコインチェックを擁しており、ビットコイン関連の象徴株として物色人気を集めやすく、売買高も日々高水準だ。
■メルカリ <4385> 7,320円 (+310円、+4.4%)
メルカリ <4385> [東証M]が大幅反発。22日、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市此花区)と、両社が共同でさまざまな取り組みを実施する「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したと発表しており、これが好材料視された。同協定は、メルカリのマーケットプレイス上で、ユー・エス・ジェイの商品がより安心・安全に取引できる環境の構築を目指すもの。両社が商品情報や発売情報を事前に共有し、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などについて緊密に連携することにより、両社の顧客の混乱を回避し、より安心・安全に取引ができる環境の構築を目指すとしている。
■デジハHD <3676> 2,551円 (+107円、+4.4%)
デジタルハーツホールディングス <3676> が大幅反発。前週末19日の取引終了後、子会社デジタルハーツが22年2月1日の予定で、ドリコム <3793> [東証M]のゲーム事業の一部であるQC(品質保証)部門を承継すると発表しており、これが好材料視された。ドリコムが開発・運営するゲームアプリの品質保証業務を会社分割の方法でデジタルハーツに譲渡するとしており、デジタルハーツは人材面や技術面での強化が期待されている。また、デジタルハーツはドリコムに対して、対価として1億円を支払う予定。なお、デジハHDの22年3月期業績への影響は軽微としている。
■アイ・テック <9964> 1,479円 (+61円、+4.3%)
アイ・テック <9964> [JQ]が大幅反発。前週末19日の取引終了後、上限を30万株(発行済み株数の3.72%)、または4億5000万円とする自社株を、22日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。なお、取得結果はまだ発表されていない。
■郵船 <9101> 7,570円 (+290円、+4.0%)
日本郵船 <9101> が続伸。商船三井 <9104> や川崎汽船 <9107> など大手をはじめ海運株が総じて買い優勢の展開となり、東証1部の業種別騰落で33業種中値上がり率トップとなった。海運セクターはPERが1~2倍という超割安水準にあるほか、配当利回りも郵船が10%超、商船三井が12%超という記録的に高い水準にある。これを拠りどころに株価を大きく上昇させたが、ここ最近は信用買い残の急増に伴う株式需給悪や、海運市況がピークをつけたとの思惑もあって株価の上値が重くなっている。しかし、足もとでは鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が下げ止まる動きをみせており、これが買い戻しを誘発した。バルチック指数は直近、6月初旬以来となる2400台まで水準を切り下げたものの、前週後半から下げ止まる兆しをみせている。
■パーカー <9845> 512円 (+17円、+3.4%)
パーカーコーポレーション <9845> [東証2]が大幅続伸。前週末19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を60万株(発行済み株数の2.36%)、または3億3000万円としており、取得期間は21年11月22日から22年6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施し、株主還元を図ることが目的という。
■プロパティA <3464> 1,975円 (+64円、+3.4%)
プロパティエージェント <3464> が5日ぶりに大幅反発。22日午前9時ごろ、新事業を行う子会社を設立すると発表しており、これが好材料視された。子会社「バーナーズ」は、「セールスフォース」を中心としたクラウドシステムの導入・運用支援サービスや、さまざまなクラウドサービスを顧客の課題が解決できる形に統合していくクラウドインテグレーションサービスなどのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進事業を行うことを目的に設立。21年7月に子会社化したアヴァントのシステム受託開発事業とバーナーズのDX推進事業の両輪でデジタル関連事業を本格的に推進し、3年後に両社で売上高15億円、バーナーズだけでも売上高5億円を目指すとしている。
■ニッケ <3201> 920円 (+27円、+3.0%)
日本毛織 <3201> が続伸。前週末19日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、営業利益を88億円から95億円(前期比5.0%増)へ、純利益を40億円から80億円(同12.3%増)へ上方修正し減益予想から一転して営業増益予想にするとともに、15円を予定していた期末配当予想を16円へ引き上げると発表したことが好感された。売上高は1070億円(同2.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、新型コロナウイルス 禍のなかで地域密着型のショッピングセンターが堅調に推移しスポーツ関連も好調だった人とみらい開発事業や、Eコマース市場の拡大と新型コロナウイルス禍における巣ごもり需要を取り込んだ生活流通事業が計画を上振れていることが利益を押し上げる。また、持ち分法適用関連会社だったフジコーを完全子会社化したのに伴い、負ののれん発生益を特別利益として計上したことなども寄与する。なお、年間配当は28円(前期27円)となる予定だ。
■KLab <3656> 683円 (+17円、+2.6%)
KLab <3656> が続伸。同社は22日正午ごろ、オルトプラス <3672> と提供している魔界最強バトルRPG「幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル」が700万ダウンロードを突破したと発表しており、材料視した買いも入ったようだ。これを記念して、同日からゲーム内において「700万DL記念キャンペーン」を開催するとしている。
■島津 <7701> 5,010円 (+120円、+2.5%)
島津製作所 <7701> が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を5200円から5700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、計測機器事業の質量分析計を中心としたラインアップ拡張に伴う安定的な利益成長継続による営業最高益更新を評価。医薬品原薬を中国などに依存するリスクが、新型コロナ感染拡大に伴う工場停止や国際物流網の寸断によって浮かび上がったことにより、自国内で医薬品原薬を製造しようとする動きは今後も継続する可能性が高いと見込んでおり、22年3月期も2ケタ増益で過去最高益更新を予想している。
■ドウシシャ <7483> 1,637円 (+32円、+2.0%)
ドウシシャ <7483> が続伸。前週末19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を100万株(発行済み株数の2.85%)、または19億円としており、取得期間は21年11月22日から22年7月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。
■山一電機 <6941> 2,380円 (+44円、+1.9%)
山一電機 <6941> が続伸、2017年11月以来4年ぶりの高値圏を快走。11月8日のマド開け急騰後も、目先利益確定の売りを吸収し大勢2段上げの様相を強めている。前週後半に小休止をいれたものの、12日以降はほぼ押し目待ちに押し目なしの展開となっている。検査用や実装用に使うICソケットを手掛け、8割を超える海外売上比率の高さが特徴。高利益採算のスマートフォン用CPU向け製品が収益を牽引、車載向けも伸びて業績拡大に反映している。22年3月期業績見通しは、期中2度目となる上方修正を経て、営業利益段階で前期比75%増の56億円を見込んでいる。半導体周辺の成長株ながらPER11倍台で依然として割安感が強く、機関投資家とみられる継続的な買いを呼び込んでいる。
■イー・ギャラ <8771> 2,626円 (+41円、+1.6%)
イー・ギャランティ <8771> が続伸。同社は22日午前10時ごろ、請求書発行・入金管理・代金回収などの事務をイー・ギャラにアウトソーシングできる「eG Collect」、「eG Pay」について、北都銀行(秋田県秋田市)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、これを材料視する買いも入ったようだ。「eG Collect」は企業間取引で発生する請求書発行・入金管理・代金回収などの一連の業務をイー・ギャラが代行するサービス。「eG Pay」はイー・ギャラが請求・決済業務を代行している取引先について、顧客が専用WEBページから申し込むだけで3営業日後にイー・ギャラから顧客の口座へ代金を振り込むサービス。11年に保証サービスのビジネスマッチング契約を締結した北都銀行との提携を拡大し、法人向けサービスのラインアップを拡充するとしている。
■クレハ <4023> 8,460円 (+110円、+1.3%)
クレハ <4023> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を8900円から1万700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。主にリチウムイオン電池の正極用バインダーとして使用されるフッ化ビニリデン樹脂(PVDF、機能製品部門)について、原料価格が想定以上に上昇しているが、一方で転嫁値上げも想定以上に進みそうなことから、PVDF売上高の22年3月期予想を246億円から268億円へ、23年3月期予想を268億円から322億円へ引き上げており、営業利益予想も22年3月期220億円と会社計画の195億円を上回ると予想。また、23年3月期も同240億円を予想している。
■福井コン <9790> 4,000円 (+50円、+1.3%)
福井コンピュータホールディングス <9790> が続伸。同社子会社の福井コンピュータは22日午後1時15分ごろ、電子小黒板スマートフォンアプリ「どこでも写真管理Plus」をリニューアルし、12月20日にリリースすると発表しており、これを材料視する買いも入ったようだ。国土交通省が推進する「工事写真の小黒板電子化」に対応したアプリで、同社の主力CAD製品である土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」やクラウドサービス「CIMPHONY Plus」と連携しながら、工事写真を効率的に撮影、管理することができる。今回、国交省の「デジタル写真管理情報基準(R2.3)」で採用された工事写真レイヤー化(SVGフィル形式)への対応を図るとともに、インターフェイスの大幅な改良や撮影機能の向上を行ったとしている。
■東海染 <3577> 1,139円 (+15円、+1.3%)
東海染工 <3577> が反発。一時、前週末19比126円高の1250円に上昇し、年初来高値を更新。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を9万株(発行済み株数の2.77%)、または1億3000万円としており、取得期間は21年11月22日から22年11月21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を行うとともに、資本効率の向上を通じて株主利益の増大を図ることが目的という。
※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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