■ITメディア <2148> 1,359円 (+300円、+28.3%) ストップ高
アイティメディア <2148> [東証P]がストップ高。1月31日取引終了後に配当方針の変更を発表し、連結配当性向70%以上を目標とする方針を新たに掲げた。これに基づき、24年3月期の配当予想を30円から115円(前期28円)へ大幅上方修正しており、これを評価した買いが膨らんだ。来25年3月期も年100円の高水準の配当を行う見通し。同時に発表した23年4-12月期連結決算は売上高が前年同期比10.1%減の57億6900万円、営業利益が同28.0%減の15億6400万円だった。米テクノロジー市場の成長鈍化を背景とした外資系顧客からの収益減をはじめ、デジタルイベント収益や運用型広告収益の減少が響いた。
■KSK <9687> 3,765円 (+700円、+22.8%) ストップ高
KSK <9687> [東証S]がストップ高。1月31日の取引終了後、24年3月期の年間配当予想の修正を発表。普通配当に関し、従来の予想から2円増額して88円に修正したうえで、普通配当と同額の88円に創立50周年の節目としての特別加算分50円を上乗せした記念配当138円を実施する予定。普通配当と記念配当をあわせて年間配当は226円を見込む。前期比146円の大幅増配の計画となり、ポジティブ視されたようだ。同社はあわせて、連結子会社の譲渡に伴う株式売却益の発生を踏まえ、24年3月期の最終利益予想を3000万円増額して17億4000万円(前期比7.6%増)に上方修正した。
■テクマト <3762> 1,927円 (+342円、+21.6%)
東証プライムの上昇率2位。テクマトリックス <3762> [東証P]が急反騰。昨年来高値を更新した。1月31日の取引終了後に発表した24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算は、売上収益が前年同期比17.7%増の380億800万円、最終利益が同48.6%増の23億4400万円となった。直近3ヵ月間となる10-12月期の最終利益は約82%増と、増益率は9ヵ月間の累計を上回っており、業況を評価した買いが集まったようだ。主力の情報基盤事業ではサブスクリプションによるクラウド型セキュリティー対策製品が引き続き好調に推移した。
■ABEJA <5574> 4,055円 (+700円、+20.9%) ストップ高
ABEJA <5574> [東証G]がストップ高。テレ東BIZ(ビズ)が1日午後1時過ぎ、「政府は、国産の生成AIの開発力を強化するため、基盤モデルを開発する国内7者を採択し支援する方針を固めたことが、テレビ東京の取材でわかった」と報じた。記事によると7者のうちの一つにABEJAが含まれており、これを材料視した物色が入ったようだ。
■三ツ知 <3439> 936円 (+150円、+19.1%) ストップ高
三ツ知 <3439> [東証S]がストップ高。1月31日の取引終了後、24年6月期の連結業績と配当予想の修正を発表。経常利益の見通しを2億3600万円から4億2400万円(前期比3.0倍)に引き上げた。中間配当は従来の計画から5円50銭増額して9円50銭で決定したことも相まって、材料視されたようだ。コスト削減の取り組みが奏功したほか、円安効果も加わり利益が計画を上振れる見込みとなった。今期の売上高の見通しは137億7200万円から134億3300万円(同7.0%増)に引き下げた。国内における既存製品の売上高が想定を下回る見込みとなったという。あわせて開示した第2四半期累計(7-12月)の売上高は前年同期比7.4%増の67億9300万円、経常利益は同5.4倍の2億4700万円だった。
■インヴァスト <7338> 994円 (+150円、+17.8%) ストップ高
インヴァスト <7338> [東証S]がストップ高。1月31日の取引終了後、自社の株主を川路猛代表取締役社長が代表社員を務めるTKC(東京都中央区)のみとし、非公開化するための手続きとして株式併合を実施すると発表。1株1150円でスクイーズアウト(強制買い取り)を行うとしており、この価格にサヤ寄せする格好となった。3月27日に開催される臨時株主総会での承認を経て、4月25日に上場廃止となる見通し。発表を受け、東京証券取引所は31日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■東テク <9960> 6,300円 (+720円、+12.9%)
東証プライムの上昇率4位。東テク <9960> [東証P]が5日続急騰。1月31日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を1350億円から1400億円(前期比10.5%増)へ、営業利益を88億円から100億円(同29.4%増)へ上方修正すると発表。また、株式分割を実施することも明らかにしており、これらが好感され買われた。首都圏を中心とした大型再開発案件の増加など良好な受注環境を背景に第3四半期まで順調に推移しており、第4四半期もこの状況が続くと見込む。配当予想は182円から196円(前期162円)に増額修正した。株式分割については3月31日を基準日に1株を3株に分割する。
■JSP <7942> 2,170円 (+216円、+11.1%)
東証プライムの上昇率5位。JSP <7942> [東証P]が続急騰。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを50億円から61億円(前期比2.4倍)に上方修正した。発表を好感した買いがショートカバーを誘発し、株高に弾みがついたようだ。北米では10-12月期に変動費の上昇が想定よりも緩やかなものとなった。全米自動車労働組合のストライキによる販売面での影響は見込みより大きくはなく、競技用グラウンド基礎緩衝材の販売が好調だった。国内でのコスト削減効果や、韓国子会社での火災損失に対する保険金収入の影響も業績予想に織り込んだ。一方、今期の売上高の見通しは据え置いた。
■黒崎播磨 <5352> 13,600円 (+1,200円、+9.7%)
東証プライムの上昇率6位。黒崎播磨 <5352> [東証P]が続急伸。時価はバブル期の1989年以来35年ぶりの高値水準にある。耐火物の大手で日本製鉄 <5401> [東証P]が同社の4割超の株式を保有する筆頭株主となっている。鉄鋼向け耐火物がインドで大幅な伸びを示しているほか、セメント向けは欧州で高水準の需要を捉えている。これを背景に1月31日取引終了後、24年3月期の業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の136億円から142億円(前期比27%増)に増額した。好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画の370円に30円上乗せし400円(前期実績は290円)にすることを発表。更に、3月末の株主を対象に1株を4株にする株式分割も発表しており、これらが株価を強く刺激する格好となった。
■九州電 <9508> 1,198円 (+89.5円、+8.1%)
東証プライムの上昇率7位。九州電力 <9508> [東証P]が続急伸。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績を見直した。経常損益の黒字額の見通しを1700億円から2000億円(前期は866億3400万円の赤字)に引き上げた。最高益予想を上乗せする形で修正したほか、年間配当予想を5円増額して25円(前期は無配)とし、好感されたようだ。燃料価格の下落による燃料費調整の期ずれ差益の拡大が寄与する。卸電力市場価格の下落による購入電力料の減少も利益を押し上げる見込み。一方、売上高の見通しは据え置いた。
■フクダ電 <6960> 8,490円 (+610円、+7.7%)
フクダ電子 <6960> [東証S]が4日続急伸。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.9%増の196億円に伸びた。また、業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→165円に増額修正したことで好感されたようだ。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の6.61%にあたる200万株(金額で157億6000万円)を上限に、2月1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。今回取得した全株を3月29日付で消却する。
■ニチハ <7943> 3,205円 (+226円、+7.6%)
東証プライムの上昇率10位。ニチハ <7943> [東証P]が続急伸。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比8.3%減の84.7億円に減り、通期計画の121億円に対する進捗率は70.0%にとどまり、5年平均の74.7%も下回った。ただ、同時に発行済み株式数(自社株を除く)の1.80%にあたる65万株(金額で19億3635万円)を上限に、2月1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。
■化工機 <6331> 3,895円 (+260円、+7.2%)
三菱化工機 <6331> [東証P]が4日続急伸。石油・化学装置を主力にエンジニアリング事業を展開するが、工事採算の改善に加え原価低減効果や販管費減少なども反映され、足もとの利益は会社側想定を上回って好調に推移している。1月31日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の32億円から40億円(前期比59%増)に増額、これがサプライズを誘った。また、最終利益は有価証券売却による特別利益を計上したことで50億円(同64%増)と営業利益を上回り、時価予想PERはわずか6倍と割安感が顕著だ。年間配当も今期は前期実績に20円増配となる100円を計画するなど株主還元にも前向きに取り組んでおり、大口の実需買いを誘引している。
■リケンテクノ <4220> 933円 (+62円、+7.1%)
リケンテクノス <4220> [東証P]が続急伸。1月31日の取引終了後に24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表。最終利益の見通しは52億円から64億円(前期比40.4%増)に引き上げた。期末配当予想は4円増額して17円とする。更に、発行済み株式総数の約13%に相当する833万8712株の消却の発表により、株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとあって、買いを集める形となった。年間配当は29円(前期比4円増配)を見込む。第3四半期累計(4-12月)期間では、自動車市場や外食市場の回復が追い風となったほか、投資有価証券売却益18億8100万円の計上もあって、通期の利益が計画を上回る見込みとなった。売上高の見通しは据え置いた。自己株式の消却は2月9日に予定する。
■きんでん <1944> 2,635円 (+168.5円、+6.8%)
きんでん <1944> [東証P]が急反発。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、配当予想の増額修正と自社株買いの実施を発表した。中期的な株主還元方針も示しており、評価されたようだ。24年3月期の年間配当予想は、従来の見通しから20円増額し60円(前期比20円増配)に見直した。自社株買いは取得総数450万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.23%)、取得総額80億円を上限とし、12月31日までを取得期間とする。更に、24年2月29日に250万株の自己株消却を行う。中期経営計画における成長投資と企業価値向上への取り組みについても開示した。23~26年度の中計期間中の総額において配当性向40%、総還元性向50~60%を目安に株主還元を強化する。政策保有株式数も縮減する。4-12月期の売上高は前年同期比6.1%増の4271億1200万円、最終利益は同59.4%増の175億8500万円だった。
■日本空調 <4658> 925円 (+56円、+6.4%)
日本空調サービス <4658> [東証P]が4日続急伸。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比56.2%増の25.6億円に拡大したことで好感されたようだ。通期計画の31億円に対する進捗率は82.7%に達し、5年平均の64.8%も上回った。
■アイチコーポ <6345> 1,183円 (+69円、+6.2%)
アイチコーポレーション <6345> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.2%増の46.6億円に伸びたことで好感されたようだ。通期計画の80.5億円に対する進捗率は58.0%にとどまり、5年平均の60.4%も下回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の38円→40円(前期は36円)に増額修正した。
■FPG <7148> 1,807円 (+104円、+6.1%)
FPG <7148> [東証P]が続急伸。同社は1月31日大引け後に決算を発表、24年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比21.9%増の85.9億円に伸び、10-3月期(上期)計画の95億円に対する進捗率は90.5%に達し、5年平均の41.5%も上回ったことで好感されたようだ。
■メイテックG <9744> 3,100円 (+164.5円、+5.6%)
メイテックグループホールディングス <9744> [東証P]が続急伸。3000円の大台に乗せ、上場来高値を更新した。1日午前11時半に24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.7%増の954億9700万円、経常利益は同15.2%増の143億3500万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は82%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。4-12月期はエンジニア社員数の増加と配属促進により、稼働人員が増えて稼働率も向上。収益拡大に寄与した。
■TDK <6762> 7,850円 (+408円、+5.5%)
TDK <6762> [東証P]が4日続急伸。同社は1月31日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比12.7%減の1194億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1050億円→1200億円(前期は1141億円)に14.3%上方修正し、一転して5.1%増益見通しとなったことで好感されたようだ。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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