1. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績は、売上高62,000百万円(前期比3.7%増)、営業利益2,900百万円(同3.6%減)、経常利益2,900百万円(同4.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,900百万円(同39.1%増)と増収ながら最終利益を除いて減益を見込んでいる。これまでの各部門における新規出店等により拡大した事業の投資回収を行いつつ、2025年1月に策定した長期ビジョンの達成を目指し、人的資本や新商品・新サービス、販売活動強化に向けた新たな投資を開始する。このための販管費増加により、営業利益率は4.7%と前期比で0.3ポイント低下する見通しだ。売上面では、クリクラ事業やレンタル事業といった主力事業、及び建築コンサルティング事業で前期比増収と堅調な伸びを見込むが、住宅事業や美容・健康事業では減収を予想する。クリクラ事業では前期に続き、配送員のスキルアップやPR活動の強化によるブランディング施策を、レンタル事業ではダスキン事業における副商材販売での売上増加策を推進する。建築コンサルティング事業では比較的体力のある、既存のターゲットよりも上位層にあたる工務店へのソリューション提供や、ナックハウスパートナーと建築コンサルティング部門をはじめとした同社グループとのシナジー追求が重点施策となる。住宅事業では戸建住宅需要が思わしくないなか、用地仕入れ強化等の対応策を、美容・健康事業ではJIMOSでのブランド強化等を展開する。なお2026年3月期より「その他」事業をセグメントに新設した。韓国食品スーパーの「Yesmart」事業、及びTOMOEワインアンドスピリッツにより構成され、事業拡大をけん引する計画である。
利益面については、人材投資やサービス開発・販促活動など顧客獲得のための投資を予定していることから、各事業部門での営業利益は、主力のクリクラ事業で前期比3.0%、レンタル事業で同10.8%の増益を見込むが、それ以外の事業については減益予想となる。各事業とも、投資が増加する中での売上増加または売上維持を念頭に置いた業績予想と推定され、売上対策の着実な推進により業績の上振れに期待したい。なお配当については、1株当たり年間22円(中間5円、期末17円)、配当性向49.7%を予定している。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<HN>
この銘柄の最新ニュース
ナックのニュース一覧- ダスキン事業の新規出店に関するお知らせ 2025/12/01
- 法定事後開示書類(合併)(有限会社ダスキンヤマナカ) 2025/12/01
- 女性活躍を柱としたビジネスモデルで工務店経営をサポート 「ES - Recreate (エス・リクリエイト)」提供開始 2025/12/01
- デザイン性と機能性を兼ね備えた床置きタイプ 浄水型ウォーターサーバー「feel free alto(アルト)」発売 2025/12/01
- 株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結のお知らせ 2025/11/28
マーケットニュース
- 明日の株式相場に向けて=売られ過ぎ銘柄の戻りを取る (12/18)
- 東京株式(大引け)=510円安と反落、半導体関連売られ一時4万9000円下回る (12/18)
- 18日香港・ハンセン指数=終値25498.13(+29.35) (12/18)
- 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、欧州通貨買いが下押しも円買いは想定内 (12/18)
おすすめ条件でスクリーニング
ナックの取引履歴を振り返りませんか?
ナックの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは
※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。