■東海リース <9761> 1,695円 (+300円、+21.5%) ストップ高
東海リース <9761> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期の経常利益は前期比40.6%減の6億3000万円を見込む一方、年間配当予想は同40円増配の100円を計画する。足もとの株価水準で配当利回りは5.9%に上り、高配当利回りに着目した買い注文が集まったようだ。今期の売上高は同0.8%増の173億1000万円を見込む。仮設建物需要は堅調な推移を想定する一方で、人件費の増加を見込む。
■山一電機 <6941> 3,270円 (+504円、+18.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。山一電機 <6941> [東証P]がストップ高。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比26.3%増の460億円、最終利益は同2.4倍の50億円を見込む。加えて、前期の配当を1円増額したうえで、今期の年間配当予想は同43円増配の74円とした。更に、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.44%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も発表。業況と株主還元姿勢を評価した買いが集まった。今期はメモリー 半導体用ソケットにおいて、生成AIを含めてデーターセンター向けを中心にDRAM関連の需要が増加すると想定。自動車関連向けも堅調に推移すると見込む。
■電子材料 <6855> 3,425円 (+501円、+17.1%) ストップ高
日本電子材料 <6855> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後に発表した24年3月期連結決算で、営業利益が8億7000万円(前の期比72.8%減)と大幅減益だったものの、従来予想の3億円を上回って着地したことに加えて、25年3月期も同24億円(前期比2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感された。前期は、海外半導体メーカーに対するメモリー向けプローブカードの拡販が進んだことに加えて、売上高の増加に伴う工場稼働率の改善や高付加価値製品の受注などが寄与したという。今期は引き続きメモリー向けで需要の回復が先行している海外半導体メーカーへの拡販を進めるとともに、市場全体についても年度後半から段階的な需要の回復を予想しており、これらを取り込むことで大幅増益を見込む。
■東洋エンジ <6330> 1,034円 (+150円、+17.0%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。東洋エンジニアリング <6330> [東証P]がストップ高。15日午前11時半に24年3月期の連結決算とともに25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期は売上高が前期比3.5%増の2700億円、経常利益は同7.2%増の75億円と、計画を上振れして着地した前期の水準を更に上回る見通し。年間配当予想は同13円増配の25円に設定し、業況と大幅な増配計画を好感した買いを誘ったようだ。24年3月期の売上高は前の期比35.2%増の2608億2500万円、最終利益は同6.0倍の98億2100万円だった。インドや中国で進行中のプロジェクトの一部で進捗が想定を上回り、円安効果もあって完成工事高が増加した。粗利率が高い非EPC(設計・調達・工事)案件が堅調に推移したことも利益を押し上げる要因となった。25年3月期の受注目標は2500億円で、想定為替レートは1ドル=150円とした。
■三浦工 <6005> 3,037円 (+384.5円、+14.5%)
東証プライムの上昇率6位。三浦工業 <6005> [東証P]が7日続急騰。前日14日まで6日続伸と気を吐いていたが、15日は更に物色人気が加速しマドを開けて一気に3000円台を回復した。産業用小型ボイラーの大手で国内の過半のシェアを有する。業績は好調に推移しており、14日取引終了後に25年3月期業績予想を発表、営業利益は前期比11%増の256億円予想と4期連続の過去最高更新を見込む。世界的な経済活動の正常化を背景に設備投資需要が回復傾向を強め、同社が販売するボイラーにその恩恵が及んでいる。国内だけでなく、海外展開にも注力しており売上高の2割以上を海外で占めるが、海外でも旺盛な需要を取り込んでいる。
■宮地エンジ <3431> 4,370円 (+550円、+14.4%)
東証プライムの上昇率7位。宮地エンジニアリンググループ <3431> [東証P]が4日ぶり急反騰。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算とともに25年3月期の業績予想を開示し、今期の経常利益が前期比21.4%増の96億円となる見通しを示した。前期に続き過去最高益を更新する見通し。また、実質増配の予想を示し、配当利回りは足もとで4%台半ばと高水準とあって、評価されたようだ。25年3月期の売上高は同5.2%増の730億円を計画する。高速道路の大規模更新工事は今後も順調な発注を想定。首都圏でのターミナル駅の再開発事業など数多くの計画が予定されるなか、技術力を生かし事業拡大につなげる。今期の年間配当予想は195円。前期の期末配当は従来の予想から12円増額した。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースで記念配当を含めて192円となる。
■三越伊勢丹 <3099> 2,653.5円 (+317円、+13.6%)
東証プライムの上昇率8位。三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が4日続急騰。百貨店最大手で宝飾品など高額商品を中心とした富裕層の消費熱やインバウンド需要を取り込んで業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比84%増の543億6900万円と大幅な伸びを達成、過去最高を大幅に更新した。続く25年3月期についても同利益は前期比18%増の640億円を見込んでおり、2ケタ成長で連続ピーク利益が更新となる見通しにあることから投資資金の流入が加速した。好業績を背景に株主還元も強化し、前期配当は従来計画に2円上乗せした34円とし、今期は前期実績から10円増配の44円を計画する。更に、発行済み株式数の2.3%に相当する850万株、金額ベースで150億円を上限とする自社株買いも発表(取得した自社株は11月29日付で全て消却)、これらを評価する形で投資資金が集中した。
■リズム <7769> 3,770円 (+450円、+13.6%)
東証プライムの上昇率9位。リズム <7769> [東証P]が急反騰。同社は5月14日大引け後(16:00)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の12.5億円になり、25年3月期も前期比58.9%増の20億円に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収になる。
■Lドリンク <2585> 5,790円 (+680円、+13.3%)
東証プライムの上昇率10位。ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が急反騰。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比15.1%増の440億円、営業利益を同22.0%増の57億5000万円と発表。売上高、営業利益とも前期に続き過去最高更新の見通しとなり、これを好感した買いが流入した。配当予想も前期比8円増の45円を見込んだ。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比26.4%増の382億3600万円、営業利益が同51.2%増の47億1200万円だった。自社工場の稼働率向上による生産量拡大や販売先確保の取り組みが奏功。同業のニットービバレッジの子会社化も寄与した。
■KPPGHD <9274> 794円 (+80円、+11.2%)
KPPグループホールディングス <9274> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は5月14日大引け後(15:00)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比32.2%減の124億円に落ち込んだが、25年3月期は前期比8.2%増の135億円にV字回復する見通しとなったことで好感されたようだ。
■バイセル <7685> 3,420円 (+340円、+11.0%)
BuySell Technologies <7685> [東証G]が3日続急騰。14日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、最終利益の見通しをこれまでの18億9000万円から20億1000万円(前期比38.3%増)に引き上げた。業況を評価した買いが集まったようだ。通期の売上高予想は65億9000万円増額して590億7000万円(同38.7%増)に見直した。1-3月期はM&A関連費用が利益を圧迫すると想定していたが、出張訪問買取事業やグループ店舗買取事業が順調に推移した。3月に子会社化したむすびの損益計算書を第2四半期(4-6月)から連結することも踏まえ、業績予想を見直した。1-3月期の売上高は前年同期比33.8%増の121億2100万円、最終利益は同16.4%増の2億9300万円だった。
■椿本チ <6371> 5,920円 (+580円、+10.9%)
椿本チエイン <6371> [東証P]が急反騰。14日の取引終了後に9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したほか、上限を180万株(発行済み株数の5.02%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。自社株の取得期間は6月3日から来年3月31日までで、取得した全ての自社株は25年3月31日に消却する予定だ。また、同時に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2800億円(前期比4.9%増)、営業利益230億円(同8.2%増)と6期ぶりの営業最高益更新を見込み、配当予想は中間99円・期末47円と実質増配としたことも好材料視された。自動車エンジン用タイミングチェーンシステムなどモビリティ事業が引き続き伸長するほか、モーションコントロールの復調を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高2668億1200万円(前の期比6.1%増)、営業利益212億6200万円(同12.0%増)だった。
■北洋銀 <8524> 505円 (+48円、+10.5%)
北洋銀行 <8524> [東証P]が3日ぶり急反騰。500円台に乗せ、2016年の高値にツラ合わせした。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示。今期の純利益は前期比20.8%増の155億円を見込む。あわせて株主還元方針を変更し、これまで40%をメドとしてきた総還元性向について、新たに50%を目安とすることとした。取得総数394万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.0%)、取得総額13億円を上限とする自社株買いを5月20日から6月28日の間に実施するとも公表しており、評価されたようだ。25年3月期の年間配当予想は前期比3円増配の13円とした。
■アルバック <6728> 10,700円 (+1,000円、+10.3%)
アルバック <6728> [東証P]が急反騰。同社は5月14日大引け後(15:00)に決算を発表、24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比30.7%増の204億円に拡大し、通期計画の245億円に対する進捗率は83.6%に達し、5年平均の72.4%も上回ったことで好感されたようだ。
■ALSOK <2331> 925円 (+80円、+9.5%)
綜合警備保障 <2331> [東証P]が4日ぶり急反発。14日の取引終了後、配当性向の見直しと自社株買いの実施を発表しており、株主還元策を評価した買いが集まったようだ。同社はこれまで30%としてきた配当性向の目安を、40~50%に変更する。これに伴い、前期の配当を6円30銭増額。今期の年間配当予想は前期比1円10銭増配の24円80銭とした。自社株買いは総数1770万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.5%)、総額150億円を上限とする。取得期間は5月15日から10月31日まで。今期の売上高は前期比5.5%増の5500億円、最終利益は同1.0%増の276億円を計画する。
■三井住友トラ <8309> 3,584円 (+289円、+8.8%)
三井住友トラスト・ホールディングス <8309> [東証P]が5日続急伸。同社は5月14日大引け後(17:15)に決算を発表、24年3月期の連結最終利益は前の期比58.5%減の791億円に落ち込んだが、25年3月期は前期比3.0倍の2400億円に急拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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