1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
NSW<9739>の2024年3月期第2四半期の期間における日本経済は、旅行や外食などをはじめとした個人消費の持ち直しや企業収益の改善の動きなど、景気は緩やかな回復基調にあった。一方、欧米の金融引締めによる円安や中国経済の成長鈍化、ウクライナや中東情勢等の地政学リスクに伴う原材料価格上昇など、今後の景気動向への影響が懸念された。こうしたなかで、情報サービス産業においては、競争力強化をねらいとした事業基盤の拡充や労働生産性向上のためのデジタル化関連投資のほか、AI技術を活用した次世代テクノロジーへの対応等、IT投資需要は堅調に推移した。
このような状況の下、同社グループは中期経営計画において、「デジタル変革による社会と企業の持続的成長の両立~技術と知によりお客様とビジネスを共創するSIerへの進化~」を基本方針に、顧客に技術を提供するパートナーから企業変革をともに推進するパートナーへ領域を拡大し、事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組んだ。
この結果、2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高23,782百万円(前年同期比12.6%増)、営業利益2,713百万円(同20.7%増)、経常利益2,749百万円(同20.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,940百万円(同27.0%増)の大幅な増収増益となった。2022年3月期に補助金申請システム案件の特需から大幅な増収増益となった反動で、2023年3月期第2四半期には増収増益率は大きく低下していた。しかし、2024年3月期第2四半期には高い増収増益率を回復し、上半期の過去最高業績を更新する好決算となった。期初計画比でも売上高で5.7%、営業利益で13.1%それぞれ上回り、着実に計画を達成している。推進中の中期経営計画の折り返し点であるが、計画達成に向けて順調な推移を見せた。また、大きな不採算案件もなかったことから、営業利益率は11.4%(同0.8ポイント上昇)とさらに改善した。IT業界全体への底堅い需要に支えられ、今後の売上増につながる受注高は24,487百万円(前年同期比3.1%増)と堅調である。広範囲な取引先により、経営環境にかかわらず安定した成長を継続していると言えよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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