「データセンター」がランキング首位、物色人気派生し出世株の輩出続く<注目テーマ>
1 データセンター
2 ペロブスカイト太陽電池
3 親子上場
4 半導体
5 人工知能
6 生成AI
7 JPX日経400
8 半導体製造装置
9 TOPIXコア30
10 地方銀行
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「データセンター」がランキング1位となっている。
生成AI市場の急成長が引き金となって、半導体の高性能化(微細化・高集積化)が進んでいる。それとともに生成AIを創出するAIサーバーの需要がうなぎ上りとなり、そのAIサーバーを設置するデータセンターの新設・増設需要が加速している。大量のデジタルデータを保管・処理するためになくてはならない重要なインフラとして、政府も後押しする姿勢を強め、米マイクロソフト<MSFT>やアマゾン<AMZN>など海外のビッグテックもデータセンター拡充を視野に入れた日本での巨額投資に動き出している。
また、データセンターのテーマから派生する電力関連銘柄にも物色の矛先が向いている。国際エネルギー機関(IEA)によるとデータセンターのグローバルベースでの電力消費が2026年に22年比で2.2倍化するという試算を示している。これを背景に株式市場では電力株や電力設投関連、あるいは原子力発電や再生可能エネルギーといった新エネ関連株全般に投資資金の波状的な攻勢がみられる状況にある。
直近ではザインエレクトロニクス<6769.T>が急動意、前日ザラ場にストップ高を演じたが、きょうも物色人気が加速し値幅制限上限の150円高は1149円でカイ気配に張り付いている。同社はデータセンターなどで活用が見込まれる光半導体事業に参入すると発表したことが材料視された。こうしたデータセンター特需に合わせて個別株をピンポイントで集中物色する動きは今後も続きそうだ。
先駆して人気化した銘柄としては「政府クラウド」の担い手として脚光を浴びたさくらインターネット<3778.T>や、三井住友銀行を筆頭株主に置くさくらケーシーエス<4761.T>などが大相場を形成した経緯がある。このほか、AGS<3648.T>、フィックスターズ<3687.T>、SCSK<9719.T>などが関連株として注目される。また、北海道電力<9509.T>など電力株やダイダン<1980.T>をはじめとする空調工事関連株などにも波状的な投資マネーの攻勢が観測されている。
出所:MINKABU PRESS
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