ベルシステム24ホールディングス<6183>は、2020年2月末現在、国内36拠点、自社保有席数約17,000席、コミュニケーター32,000名超と、国内最大規模のCRMクラウド基盤を擁する国内コールセンター大手である。1982年の国内初の本格的なコールセンターのアウトソーシング受託事業の開始から事業を拡大してきた。同業のトランスコスモス<9715>、(株)NTTマーケティングアクト(エヌ・ティ・ティ マーケティングアクト)などに比べて、国内の自社センターが多く、特に通信系企業(旧BBコール業務)との取引比率が高い、利益率が高いなどの特色がある。2014年10月に伊藤忠商事の資本参加を経て、2015年11月に再上場した。2020年2月末時点では、伊藤忠商事が筆頭株主で40.79%を保有し、2017年11月に資本業務提携をした凸版印刷が14.35%で続く。同社グループは伊藤忠商事、凸版印刷との資本業務提携を最大限に活用し、更なる事業展開を図ることで、企業価値の一層の向上を目指している。なお、2016年3月より、伊藤忠商事出身の柘植一郎(つげいちろう)氏が社長を務め、同社の成長・発展を指揮してきたが、2020年5月には、同じく伊藤忠出身で同社のCDO、CIOを務めた野田俊介(のだしゅんすけ)氏が新社長に就任している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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