大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、純利益は875億円で前年同期の赤字から黒字転換を果たしている。ただ、通期予想は従来の3000億円から2800億円、前期比32.7%増に下方修正、グループ修正利益も3500億円から2800億円に引き下げている。上期の自然災害ロス増加、大口ロスの発などで、国内損保事業、海外事業などが下振れるもよう。発行済み株式数の0.56%に当たる300万株上限の自社株買いを発表も下支えにならず。
レーサム<8890>:3200円(-185円)
大幅反落。247万1100株の公募増資、並びに、37万600株のオーバーアロットメントによる売出を発表している。9月末比で発行済み株式数は最大9.8%の増加となるため、株式価値の希薄化をマイナス視する動きが先行する形に。発行価格は11月28日から30日までの間位に決定する。調達資金は不動産物件の仕入・開発などの事業資金として充当する計画としている。
ミタチ<3321>:1189円(+111円)
大幅続伸。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5億円から8.5億円、前年同期比48.6%減に引き上げ。半導体不足の緩和による自動車関連企業の生産回復などが上振れ要因となるようだ。大幅減益決算であることに変化はなく、第1四半期の進捗率から想定線ともみられるが、株価が安値圏にあるなか、業績の底打ち期待を高める動きが先行する形に。
伊藤忠<8001>:6149円(+17円)
小幅続伸。国内の企業再生ファンドであるジェイ・ウィル・パートナーズ、子会社の伊藤忠エネクスと3社連合で、中古車販売大手ビッグモーターの買収を検討していることがわかったと報じられている。買収に必要なデューデリジェンスの独占契約を締結し、24年春までに再建を支援するかを最終決定するもよう。自動車リースやレンタカーサービス、輸入車・中古車販売などをグループで手掛けており、相乗効果への期待が先行する形に。
パナHD<6752>:1576.5円(+79.5円)
大幅続伸。自動車部品を手掛けるパナソニックオートモーティブシステムズを米ファンドに売却することで合意したと発表した。売上高が1兆円を超える子会社の売却で成長資金を確保し、EV向け電池などの成長領域に重点投資していくようだ。ジェフリーズ証券ではこうしたポートフォリオの再構築を評価、投資判断を「バイ」に格上げ、目標株価を2060円としているもよう。
ロボペイ<4374>:2680円(+269円)
大幅に反発。セキュア<4264>及びHOUSEI<5035>と連携し、サブスクペイを活用した店舗の24時間無人化を実現するパッケージソリューションの提供に向けて協業すると発表している。会員登録から予約、決済、会員管理、入店時の認証までを一気通貫で提供し、店舗オペレーションの省力化や24時間無人で安心して運営できる環境の構築を目指す。セキュア株とHOUSEI株も買い優勢で推移している。
アスカネット<2438>:712円(+37円)
大幅に3日ぶり反発。業界最大手のバーチャルライバー事務所を運営するBET(東京都品川区)の発行株式を全て取得し、子会社化すると発表している。所属するバーチャルライバーは550人を超えるという。取得価額は4.37億円。子会社化でバーチャルライバー事務所としての成長に加え、アスカネットのフォトブック事業のノウハウを活かしたキャラクターグッズの企画・制作などでシナジー効果が期待できるとしている。
グリッド<5582>:2414円(+345円)
大幅に7日ぶり反発。四国電力<9507>と共同開発したAIを活用した電力需給計画立案システム「ReNom Power」の導入効果を検証した結果、エネルギーコスト削減や電力市場での収益向上が実現し、年間10億円を超える収益効果が得られると発表している。また、計画策定時間が収益検証も含めて半分以下の時間で作成できるほか、実務者が経験則で判断していた発電計画の良し悪しについてデータに基づく判断が可能となるとしている。 <ST>
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