■フォーサイド <2330> 269円 (+57円、+26.9%) 一時ストップ高
フォーサイド <2330> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。18日、連結子会社のAI Tech Solutionsが生成AIを活用した「退院サマリーシステム」の開発を受託したと発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。医師や看護師が作成した経過記録などを生成AIが自動で要約。医療現場において入院患者の診断情報や手術・措置情報などを集約した退院サマリーの作成を巡る事務負担を軽減し、医師や看護師が医療行為に専念できるようにする。
■PSS <7707> 245円 (+50円、+25.6%) ストップ高
プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [東証G]がストップ高。全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大している。厚生労働省が毎週金曜日に公表する感染者の定点当たり報告数によると、1~7日の週は1医療機関当たり平均8.07人と9週連続で増加した。これを受け、PCR検査装置を手掛ける同社株は連休明けから徐々に買われだし、18日は物色が一気に強まってストップ高人気となった。
■FLネット <9241> 1,750円 (+300円、+20.7%) ストップ高
フューチャーリンクネットワーク <9241> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に開始する。優待内容は「まいぷれのご当地ギフト」1個(販売価格5000円)。これを好感した買いが集まった。
■ソレイジア <4597> 33円 (+2円、+6.5%)
ソレイジア・ファーマ <4597> [東証G]が3日続急伸。同社は17日の取引終了後、開発品「SP-05」(一般名アルホリチキソリン硫酸塩)の権利導入元であるスウェーデンのIsofol社が、用量反応性を示す2つの非臨床試験結果を公表したと開示した。大腸がん患者を対象として計画中の治験に向けた試験デザインの根拠となる仮説を更に堅固にする結果となったといい、材料視した買いを誘ったようだ。
■YSフード <3358> 479円 (+25円、+5.5%)
ワイエスフード <3358> [東証S]が続急伸。17日の取引終了後、6月度の月次売上高速報を開示した。売上高は前年同月比11.1%増と4ヵ月連続の増収で、かつ伸び率は2ケタとなったとあって、好感されたようだ。同社は筑豊ラーメン店の経営などを手掛ける。6月は客数が同1.5%増、客単価は同9.5%増となった。
■北海電 <9509> 1,148円 (+59円、+5.4%)
東証プライムの上昇率8位。北海道電力 <9509> [東証P]が4日ぶり急反発。北海道では先端半導体を手掛けるラピダスの新工場の建設が進み、データセンターの設置などを含めて道内の電力需要の拡大が見込まれている。こうしたなか、外国為替市場では一時1ドル=155円台までドル安・円高が急速に進行。円安による燃料コストの上昇の影響が今後、沈静化に向かうとの期待が高まり、電力株全般に資金が流入し、北海電の株価を押し上げたようだ。関西電力 <9503> [東証P]や九州電力 <9508> [東証P]、中部電力 <9502> [東証P]が逆行高となり、業種別指数の「電気・ガス業」の上昇率は2%となった。
■ホギメデ <3593> 4,460円 (+190円、+4.5%)
東証プライムの上昇率10位。ホギメディカル <3593> [東証P]が大幅続伸。17日取引終了後、280万株(自己株式を除く発行済み株数の12.4%)を上限に18日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、同社は18日に予定通り買い付けを実施し、272万1500株を取得した。取得した株式は7月26日付で消却する。
■トライアル <141A> 2,734円 (+114円、+4.4%)
トライアルホールディングス <141A> [東証G]が大幅続伸。SBI証券が17日、トライアルに関し目標株価3250円で新規にカバレッジを開始した。投資判断は「買い」としている。ハイペースで新規出店を続けており、出店と既存店の両輪での成長を続けていると指摘。リテールDX(デジタルトランスフォーメーション)で最も先進的な企業の1社だと高く評価する。同証券はトライアルの25年6月期の営業利益が225億円になると予想する。
■日清オイリオ <2602> 5,210円 (+190円、+3.8%)
日清オイリオグループ <2602> [東証P]が大幅高で7日続伸。同社は17日、家庭用と業務用、加工用の食用油の価格改定を実施すると発表した。収益面でのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。足もとの価格水準では円安や物流問題などを背景とするコスト上昇分を全て吸収することは困難と判断した。10月1日納入分より家庭用食用油では4~7%、業務用食用油と加工用食用油バルクでは7~10%値上げする。
■セキュアヴェ <3042> 326円 (+12円、+3.8%)
セキュアヴェイル <3042> [東証G]が大幅続伸となったほか、網屋 <4258> [東証G]、FFRIセキュリティ <3692> [東証G]などサイバーセキュリティー関連に位置付けられる銘柄に買いが集まった。世界的に政府や民間企業に対するサイバー攻撃が苛烈化し、その対応が喫緊の課題となるなか、東京株式市場でもネットセキュリティー分野で実績の高い銘柄に投資資金が流入した。直近では前日17日、東京ガス <9531> [東証P]が同社子会社に不正アクセスがあり、業務委託元から提供を受けている一般消費者の個人情報約416万人分が流出した恐れがあると発表、これを受け情報セキュリティーの構築及び運用監視、ログ解析サービスなどをワンストップで提供できるセキュアヴェをはじめ、セキュリティー関連株を刺激する格好となった。
■キャリアデザ <2410> 1,897円 (+67円、+3.7%)
キャリアデザインセンター <2410> [東証P]が大幅続伸。同社は17日の取引終了後、自社株買いの実施と消却について発表した。資本効率の向上につながる取り組みを評価した買いが入ったようだ。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、17日終値1830円で取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.16%)を上限に、自社株買いを行うと発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、18日にキャリアデザは35万2700株について1株1830円で買い付けを行った。あわせて同社は自社株120万3779株と、今回取得する分を合計した株式数について、7月31日に消却を行う予定としている。
■GFA <8783> 392円 (+12円、+3.2%)
GFA <8783> [東証S]が大幅続伸。同社は17日取引終了後、ルミライズ(東京都千代田区)と 再生医療事業などに関して、戦略的業務連携を推進するための協議に入ることで合意したと発表しており、これが材料視されたようだ。ルミライズが手掛けていく動物医療の分野に関して、安全性試験やさまざまなテスト実施、新たな医療方法の提供のためにかかる資金供給などについて、GFAがバックアップしながら、そのリソースを活用し、これまでに自社で培った美容医療経営ノウハウを注入することにより、両社で再生医療事業の推進を図る予定だとしている。
■ニトリHD <9843> 17,700円 (+470円、+2.7%)
ニトリホールディングス <9843> [東証P]が続伸。外国為替市場では足もと急速にドル安・円高が進行している。11月の大統領選に勝利するとの期待が高まっているトランプ前大統領が17日、外資系メディアのインタビューで、ドル高の是正への意向を示したほか、自身の経済政策であるトランプノミクスについて、要点は低金利と低課税だとの見解を明らかにした。更に河野太郎デジタル相においては、外資系メディアのインタビューで円安を問題視している。一連の要人発言を受けて、ドル安・円高へのトレンド転換が意識され、円高が収益面でプラス効果をもたらす「円高メリット株」への資金流入を誘う形となった。そのほか、神戸物産 <3038> [東証P]やニチレイ <2871> [東証P]、キャンドゥ <2698> [東証S]が高かった。
■東邦HD <8129> 4,443円 (+108円、+2.5%)
東邦ホールディングス <8129> [東証P]が3日ぶり反発。17日の取引終了後、シンガポールに拠点を置く投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズによる東邦HD株式の保有割合が増加したことが明らかとなった。ファンド側の提案などを通じ、企業価値が一段と向上するとの思惑から買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は7.37%から8.44%に上昇した。報告義務発生日は7月9日で、保有目的に関しては「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」と記載している。
■免疫生物研 <4570> 547円 (+12円、+2.2%)
免疫生物研究所 <4570> [東証G]が5日続伸。研究用試薬や診断薬の製造販売を手掛けており、遺伝子組み換えカイコの研究開発で先行し、化粧品分野への応用で注目度が高い。業績面でもトップラインは拡大基調を継続、25年3月期は売上高が前期比13%増の9億2500万円と好調を見込むが、増収効果を反映し、営業利益も同15%増の1億2000万円と2ケタ増益で黒字体質を確保する見通しにある。ここバイオ関連株人気に乗り、株価が500円台と値ごろ感のある同社株にも投資資金の継続的な攻勢が観測される。18日も寄り後に根強い買いが流入し、日足5陽連を示現、6月21日につけた戻り高値554円奪回を指呼の間に捉えている。
■アクモス <6888> 579円 (+12円、+2.1%)
アクモス <6888> [東証S]が3日続伸。光通信 <9435> [東証P]のグループ会社が17日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、アクモス株の保有割合が5.03%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は7月9日。
■CaSy <9215> 962円 (+19円、+2.0%)
CaSy <9215> [東証G]が上伸。同社は17日の取引終了後、経済産業省より2023年度補正予算「ライフステージを支えるサービス導入実証等事業費(家事支援サービス福利厚生導入実証事業)補助金」に新たに採択されたと発表した。6月24日に開示した第2弾の申請に続き、同社としては第3弾の申請となる。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。今回はキャリアアップ支援のためのワークライフバランスの向上に課題を持つ12社とともに、第3弾の申請を行い、採択されたとしている。
■明治HD <2269> 3,721円 (+63円、+1.7%)
明治ホールディングス <2269> [東証P]が続伸。18日、商品の価格改定と内容量の変更について発表。収益押し上げ効果を期待した買いが株価を押し上げたようだ。10月1日以降の発売・出荷分より、チョコレート・スナック100品で出荷価格を約6~31%引き上げるほか、チョコレート7品については内容量を変更する。アイスクリーム19品については9月2日出荷分より、出荷価格を約5~11%引き上げる。物流コストや包装資材が上昇し、エネルギーコストなど諸経費が高止まりするなかで、現状の価格による販売の継続が難しい状況となったと判断した。チーズや常温クリーム類、レトルトカレーでも10月1日以降の発売・出荷分より値上げを実施する。
■JESCO <1434> 936円 (+11円、+1.2%)
JESCOホールディングス <1434> [東証S]が反発。17日の取引終了後、連結子会社のJESCOエコシステムが、系統用蓄電池事業に活用する蓄電システムの構築を目的とした、蓄電システム関連工事を受注したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。佐賀県において、蓄電システムと付帯設備一式、設備基礎を含む設置工事を行う。工期は今年7月から来年5月までを予定する。今年8月までの進捗分については24年8月期の業績予想に織り込んでいるとしている。
■エアトリ <6191> 1,407円 (+15円、+1.1%)
エアトリ <6191> [東証P]が続伸。同社は17日取引終了後、バイオアクセル(京都市西京区)と資本・業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。バイオアクセルは、悪性腫瘍に対する医療機関向けの治療用免疫細胞の培養・加工などの支援事業を行っている企業。エアトリは出資について、投資事業の一環での取り組みで、バイオアクセルの今後の成長によるリターンを期待しているとしている。
※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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