東京株式（大引け）＝４円高、重要日程を前に手控えムードも小幅プラス圏で着地

　７日の東京株式市場は、前場は売り優勢の地合いだったが、後場は切り返しに転じ、終盤戻り売りに押されたものの日経平均株価は小幅プラス圏で着地した。

　大引けの日経平均株価は前日比４円７２銭高の１万９９８４円６２銭と３日ぶり小幅反発。東証１部の売買高概算は１７億１８１７万株、売買代金概算は２兆３２３９億４０００万円。値上がり銘柄数は１１５０、対して値下がり銘柄数は６９３、変わらずは１７４銘柄だった。

　きょうの東京市場は、前日の米国株市場が軟調だったほか、外国為替市場でも１ドル＝１０９円台前半まで円高傾向に振れたことを受け、主力株中心に売りが先行した。８日に欧州で英総選挙やＥＣＢ理事会、米国ではコミー前ＦＢＩ長官の議会証言が予定されるなど重要スケジュールが重なっており、機関投資家などにポジションを軽くする動きが出て全体相場の重荷となっている。しかし、後場は売りが一巡、為替の円高一服を受けて戻り足に転じた。日経平均は一時２万円大台に復帰する局面もあったが、引けにかけ再度為替が円高に傾き、これを横目に値を消した。ただ、わずかながらプラス圏は確保している。値上がり銘柄数は１１００を超えた。

　個別では、東京エレクトロン<8035.T>が堅調なほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクもしっかり。コナミホールディングス<9766.T>も高い。三井ハイテック<6966.T>、サイバーコム<3852.T>、スターティア<3393.T>がいずれもストップ高に買われたほか、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>、グリー<3632.T>も値を飛ばした。ジャパンディスプレイ<6740.T>も物色人気を集めた。

　半面、任天堂<7974.T>が軟調、ソニー<6758.T>、ＮＴＴ<9432.T>なども売りに押された。アインホールディングス<9627.T>、スタートトゥデイ<3092.T>が急落したほか、安藤ハザマ<1719.T>も大幅安となった。大成建設<1801.T>が値を下げ、大和ハウス工業<1925.T>、イーレックス<9517.T>などの下落も目立った。サンドラッグ<9989.T>も安い。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）