東京株式(前引け)=薄商いのなか利益確定売り優勢
きょう前場の東京株式市場は、前日の欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場もNYダウがジリ安歩調にあり、目先利益確定売りが優勢となった。原油先物市況の下落基調を背景にリスク回避の流れが意識されている。また、日銀が7月29日の金融政策決定会合で異次元緩和の効果を総括すると発表したことが、金融政策の行き詰まり感を反映しているとの見方が一部に広がり主力株の上値が重くなっている。足もとは好決算銘柄がピンポイントで物色されるほか、大勢は新興市場など内需の中小型株に資金が流れる傾向にある。前場の売買代金は1兆円を割り込んだ。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など銀行株が冴えず、NTT<9432.T>も軟調。JR東海<9022.T>も値を下げた。4~6月期営業赤字転落の日本光電<6849.T>が急落、大塚商会<4768.T>も大幅安となった。半面、任天堂<7974.T>は値ごろ感からの押し目買いが売り物を吸収しプラス圏で着地。メガチップス<6875.T>やサノヤスホールディングス<7022.T>など関連銘柄にも切り返すものが目立つ。このほか、キーエンス<6861.T>が高く、ファミリーマート<8028.T>も堅調。ニッセンホールディングス<8248.T>がストップ高に買われ、虹技<5603.T>も値を飛ばした。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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