3. 財務状況
ビジョン<9416>の2018年12月期末の総資産は前期末比2,068百万円増加の13,552百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,307百万円増加し、固定資産ではレンタル資産を中心に有形固定資産が212百万円増加したほか、繰延税金資産が220百万円増加した。また、OA機器販売会社等の株式を取得、子会社化したことにより、のれんを113百万円計上している。
負債合計は前期末比851百万円増加の3,748百万円となった。未払金が445百万円、未払法人税等が199百万円それぞれ増加したことによる。なお、前期まで僅かに残っていた有利子負債を全額返済し、無借金経営となっている。一方、純資産合計は前期末比1,216百万円増加の9,803百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,529百万円を計上した一方で、自己株式の取得309百万円が減少要因となっている。
経営指標について見ると、財務の健全性を示す自己資本比率は前期末の74.6%から72.2%と若干低下したものの、無借金経営であり手元キャッシュも70億円以上あることから、財務内容は良好な状態と言える。既存事業に関して大きな設備投資需要がないため、今後も収益拡大に伴って手元キャッシュが積み上がっていく可能性が高い。同社ではこうしたキャッシュを更なる成長に向けた新規事業への投資やM&A等に投下していくほか、状況によっては自己株式取得による株主価値の向上などにも使っていく意向を示している。また、収益性に関して見ればROA、ROE、営業利益率ともに前期から上昇し、いずれも過去最高水準を更新している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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