(CPI)のほぼ予想に一致した結果を好感し寄り付き後、上昇。長期金利の低下を受けてハイテクも上昇し、相場を一段と押し上げた。イエレン財務長官のインフレや経済に関する楽観的な見解も支援し相場は終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落した。良好な外部環境を材料に、日経平均は上昇してスタート。寄り付き後に33000円台を回復するなど堅調な推移となった。ただ、為替市場では、円が145円台半ばと前日大引けとほぼ同じ水準で推移していることもあり、大型株を中心に買い進むような動きは見られず。明日14日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)、同日夜に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表をそれぞれ控えていることから、先物など指数を手掛ける投資家は様子見ムードを強めた。
大引けの日経平均は前日比82.65円高(+0.25%)の32926.35円となった。東証プライム市場の売買高は14億7683万株、売買代金は3兆6013億円だった。セクターでは、機械、銀行業、精密機器、電気機器、陸運業などが上昇した一方、鉱業、海運業、建設業、食料品、鉄鋼などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は46%、対して値下がり銘柄は49%となっている。
日経平均採用銘柄では、米国市場でハイテク関連が強かったことを受けて、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の上昇が目立ったほか、ルネサス<6723>、ダイキン<6367>、スクリーンHD<7735>も買われた。その他の銘柄では、一部証券会社のレポートを材料にディスコ<6146>が急騰した。また、米アプライドと戦略的パートナーシップ契約を締結したことからウシオ電<6925>も買われた。なお、フジHD<4676>
を英ファンドが大量保有と伝わったことから、TBSHD<9401>や日テレHD<9404>などテレビ局の銘柄に思惑買いが向かった。
一方、指数寄与度が高いファーストリテ<9983>は軟調推移となっているほか、東京電力HD<9501>は、引き続き短期資金中心の乱高下となり続落。そのほか、発行済株式数の5.03%上限の自社株を取得・消却すると発表した日産自<7201>は、寄り付きこそ上昇したが、買い一巡後はマイナス圏に沈んだほか、今期減益見通しと株主優待制度の変更が嫌気されてくら寿司<2695>も売られた。
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