サブセグメントごとに膨大な業務もあり、例えば活用が進んでいる事例では、マッチング/売買・賃貸仲介支援(仲介会社と不動産管理会社との間の申込・内見・審査・契約のやり取りオンライン完結、中古マンションのAI査定・自動レコメンドなど)、賃貸管理・ビル管理(オーナー向け資産管理アプリ、入居者対応の自動化など)、建築・開発(工事現場のクラウド管理など)、不動産投資・アセットマネジメント支援(中古マンション投資のオンライン完結プラットフォーム)、スマートホーム/IoT連携(賃貸住宅の鍵のスマートロック、電気・空調の遠隔制御など)、電子契約・クラウド契約管理(不動産売買・賃貸契約の電子化)などが挙げられる。
上記の一分野である賃貸管理・ビル管理(オーナー向け資産管理アプリ、入居者対応の自動化など)を切り取ってみてみただけでも、robot home<1435>、日本情報クリエイト<4054>、スマサポ<9342>など成長企業が多い。
robot homeは、不動産賃貸経営プラットフォーム運営会社で、賃貸経営アプリの提供や投資用不動産の開発・マッチングサービスを提供している。日本情報クリエイトは、仲介・管理ソリューションの不動産業務DX支援事業を展開している。スマサポは、不動産管理会社向けソリューション提供事業の「スマサポサンキューコール」と「totono(入居者と不動産管理会社のコミュニケーションを円滑にし、入居中に快適なサービスを届けるプラットフォーム)」が主力サービスとなる。
時価総額(PER)は、robot homeが155億円(13.9倍)、日本情報クリエイトが135億円(21.3倍)、スマサポが27億円(16.3倍)となる。今期予想営業利益(伸び率)およびROEは、robot homeが14億円(+34.1%)と10.2%、日本情報クリエイト10億円(+40.9%)と13.0%、スマサポが2億円(+84.5%)と27.3%となる。いずれも高成長だ。スマサポは規模感が一段劣るものの成長率と資本効率の高さが目立ち、robot homeはPERでの割安感が目立つ。成長分野の成長企業を横比較してみるのも興味深い。
<HM>
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