<動意株・21日>(大引け)=セプテニHD、木村化、住友鉱など
木村化工機<6378.T>=上値指向で800円台回復。化学プラントの保守・エンジニアリングを主力に、原子力関連機器でも高い実績を持っている。また、水素やアンモニア関連分野でも独自技術力を持ち、脱炭素のテーマに乗る銘柄としてマーケットの注目度も高い。業績も足もと会社側の想定を上回る好調で、22年3月期営業利益は従来予想の19億2000万円から27億4000万円(前期比44%増)に大幅増額修正しており、指標面でもPER8倍台と割安感が強い。
住友金属鉱山<5713.T>=前週末に続く上昇で頑強な値動き。米国をはじめとする世界的なインフレ懸念に加え、ウクライナ情勢の緊迫化を受け日米ともに株式市場ではリスク回避ムードが強い。しかし、コモディティ価格上昇が続くなか、2月以降は金価格も急速に上値を追う展開となっており、非鉄株の一角には投資資金が流入している。金市況と株価連動性の高い同社株には、ハイテク系グロース株からの資金シフト先として株価に浮揚力が働いている。
タカトリ<6338.T>=5日続伸と気を吐く。半導体向けなどを主力に精密切断加工を行うマルチワイヤーソーを主力に各種マウンターなども製造する。同社技術を結集したパワー半導体向けSiC材料切断加工装置は世界的に高評価を得ており、直近では今月14日に海外企業から25億7800万円の大型受注を獲得したことを発表している。22年9月期業績は売上高が前期比23%増の80億円、営業利益が同36%増の5億3000万円と大幅な伸びを見込んでおり、10日にストップ高で買われた後も目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を続けている。
ミタチ産業<3321.T>=大幅続伸。前週末18日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を390億円から425億円(前期比25.4%増)へ、営業利益を13億円から17億円(同84.0%増)へ、純利益を9億7000万円から12億円(同80.5%増)へ上方修正し、あわせて12円50銭を予定していた期末配当予想を15円へ引き上げたことが好感されている。自動車分野の半導体、電子部品などの販売や、ITや自動車関連の工作機械向けEMSの受注が堅調に推移していることに加えて、継続的なコスト抑制や効率化の推進が寄与する。なお、年間配当予想は30円(前期20円)を予定している。
ファイズホールディングス<9325.T>=急伸。前週末18日の取引終了後、丸和運輸機関<9090.T>が同社に対して連結子会社化を目的にTOBを実施すると発表、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。TOB価格は1株670円。買い付け予定数は643万1000株(下限562万9500株、上限は予定数と同じ)で、買い付け期間は2月21日から3月22日まで。なお、TOB成立後もファイズHDの上場は維持される見通し。あわせて、丸和運機関と物流事業で資本・業務提携したことも明らかにした。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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