1. 2020年3月期の業績動向
安田倉庫<9324>の2020年3月期の業績は、営業収益46,649百万円(前期比1.1%増)、営業利益3,470百万円(同2.4%減)、経常利益4,451百万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,947百万円(同5.6%増)となった。
セグメント別の業績としては、物流事業が営業収益39,686百万円(前期比0.1%増)、セグメント利益3,206百万円(同1.5%増)※、不動産事業が営業収益7,560百万円(同4.7%増)、セグメント利益2,274百万円(同7.0%増)となった。
※営業収益、セグメント利益ともに連結調整前。
倉庫物流業界の事業環境としては、国内貨物の荷動きは底堅く推移したものの、輸出入貨物の荷動きは鈍さを増した。また、不動産業界の環境としては、都市部におけるオフィスビルの空室率が低い水準で継続する一方、賃料水準は小幅ながら上昇した。物流事業では、高付加価値サービスの提供や事業基盤の強化を図ったものの、海上・航空輸送における大型案件の減少などにより国際貨物が減少した一方、新規取引の開始や既存顧客の取引拡大などによる保有施設の稼働率向上及び倉庫・輸配送ネットワークの拡充により、増収増益となった。不動産事業では、好立地の既存施設で高い稼働率を維持したこと、大規模な施工工事を受託したことなどから、増収増益となった。
2. 2021年3月期の業績見通し
2021年3月期の業績見通しについて同社は、営業収益50,000百万円(前期比7.2%増)、営業利益2,500百万円(同28.0%減)、経常利益3,450百万円(同22.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,370百万円(同19.6%減)を見込んでいる。
事業基盤強化により増収を見込むが、新型コロナウイルス感染症の拡大により景気を更に下振れさせるリスクが懸念されることから、同社グループを取り巻く事業環境は、倉庫物流業界では国内貨物・輸出入貨物で荷動きの更なる鈍化が懸念され、また、不動産業界では賃料水準の下落傾向も予想され、より一層厳しい状況で推移するものと同社では予測している。一方、中期経営計画「YASDA Next 100」達成へ向けて、物流施設の拡充に伴う営業費用の増加なども考慮し、減益計画となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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