■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり急上昇、週間の上げ幅は1300円を超える
2.欧米での新型コロナ感染拡大が再び加速、経済活動規制など警戒感が高まる
3.米大統領選はトランプ氏が票を伸ばし大接戦となり一時は勝利が意識される
4.その後はバイデン氏が盛り返し勝利の可能性が高まるが株価は一貫して上昇
5.週末6日には終値で2万4300円台まで上昇し、29年ぶりの高値圏に浮上
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比1348円(5.87%)高の2万4325円と2週ぶりに急上昇し、29年ぶりに高値圏に浮上した。
今週は米大統領選の投開票で思惑が錯綜したほか、欧米での新型コロナウイルス感染の再拡大により経済活動が規制されたにもかかわらず、株式市場はリスクオンの流れが強まり、世界同時株高の様相となった。日経平均は流れに乗って4連騰となりバブル後の高値を更新した。
週明け2日(月)は日経平均が前週末の欧米株市場が軟調であったにもかかわらず、広範囲に買いが優勢となった。好決算銘柄が買われ全体指数を支えた。3日(火)は文化の日で休場だったが、ポイントとなったのは4日(水)だ。日本時間ではこの日の取引時間中に米大統領選の投開票が漸次行われることで緊張が高まったが、トランプ大統領が事前の予想以上に票を伸ばし接戦となり、後場に入るとトランプ氏優勢との見方に変わった。株価はトランプ再選を読んで後場一段高に買われ一時は500円を超える上昇をみせる場面も。大引けもほぼ400円高でリスク選好ムードの強い地合いだった。5日(木)は更に上げ足が加速。バイデン候補が勝利するとの見方が強まるなか、前日の欧米株大幅上昇の流れを引き継ぎ、日経平均は400円を超える上昇。そして週末6日(金)はやや上値が重くなったものの200円以上水準を切り上げ2万4300円台で着地した。終値ベースでアベノミクス高値を上回り、1991年11月以来29年ぶりの高値圏に浮上した。
■来週のポイント
米大統領選の混迷や欧米での新型コロナ感染再拡大といった懸念材料があるにもかかわらず、世界的にリスクオンの流れが続いていただけに、来週はスピード調整する場面がありそうだ。
重要イベントとしては、国内では9日発表の9月景気動向指数や10日朝に発表される9月国際収支、12日朝に発表される9月機械受注統計が注目される。海外では10日に発表される中国10月の生産者物価指数と消費者物価指数や、12日発表の米国10月消費者物価指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(11月2日~11月6日)
【↑】 11月 2日(月)―― 6日ぶり急反発、空売りの買い戻しが優勢
日経平均 23295.48( +318.35) 売買高11億8777万株 売買代金 2兆2263億円
【↑】 11月 4日(水)―― 大幅続伸、トランプ氏再選観測でリスクオンの買い優勢
日経平均 23695.23( +399.75) 売買高13億0233万株 売買代金 2兆5601億円
【↑】 11月 5日(木)―― 3日続伸、欧米株高受けリスクオンの買い継続し年初来高値
日経平均 24105.28( +410.05) 売買高13億4474万株 売買代金 2兆7052億円
【↑】 11月 6日(金)―― 4日続伸、米株高追い風にバブル崩壊後の高値を更新
日経平均 24325.23( +219.95) 売買高12億3212万株 売買代金 2兆5831億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種が上昇
(2)医薬品が値上がり率トップ、エーザイ <4523> 、第一三共 <4568> が牽引
(3)ダイキン <6367> など機械、日本製鉄 <5401> など鉄鋼、郵船 <9101> など海運といった景気敏感株が大きく買われた
(4)リクルート <6098> などサービス、三菱倉 <9301> など倉庫・運輸、味の素 <2802> など食品といった内需株も大幅高
(5)HOYA <7741> など精密、ソニー <6758> など電機、ホンダ <7267> など自動車といった輸出株も上昇
(6)野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株も高い
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(2) 再生可能エネルギー
2(1) デジタルトランスフォーメーション(DX) ── まだあるDX関連注目テーマ、「書類電子化」で化ける銘柄大追跡
3(9) 電気自動車(EV) ── 本格普及期への転換点、CO2削減で色めき立つ「EV関連株」
4(3) 5G
5(5) 2020年のIPO
※カッコは前週の順位
株探ニュース
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