日経平均は3日ぶり反落、短期資金中心で荒い値動き続く
(-0.77%)の5199.50で取引を終了した。景気後退懸念の緩和にともなう買戻しが続き、寄り付き後、上昇。買戻し一巡後、根強い景気への不透明感に売りが再燃し、上値を抑制した。終盤にかけ、10年債入札の弱い結果を警戒した売りが一段と強まり、相場は下落に転じ終了。
米国株の下落や足元の急反発などを材料に、東京市場は売り優勢で取引を開始した。寄付き後、日経平均は34207.16円まで下げ幅を広げる場面も見られたが、売り一巡後はじりじりと下げ幅を縮小する展開に。為替市場や金利市場が落ち着いた動きとなったことなどから、買戻しが優勢となり、前引けにかけて日経平均、TOPIXは切り返す場面も見られた。ただ、日経平均の値動きが1000円超と引き続き荒っぽい値動きとなったことから、腰を据えた資金流入は限定的。後場入り後は前日比マイナス圏での推移となった。
大引けの日経平均は前日比258.47円安(-0.74%)の34831.15円となった。東証プライム市場の売買高は24億1922万株。売買代金は5兆3509億円。業種別では、非鉄金属、金属製品、銀行業、その他金融業、卸売業などが下落した一方、鉱業、石油・石炭製品、小売業、食料品、陸運業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は35.7%、対して値下がり銘柄は62.3%となっている。
日経平均採用銘柄では、1-9月期の連結純利益が前年同期比73%減になる見通しと発表したSUMCO<3436>が急落し一時ストップ安となった。また、資生堂<4911>も1-6月期純利益が前年同期比99%減となったことからストップ安。このほか太陽誘電<6976>、住友鉱山<5713>、住友重機械<6302>、富士通<6702>、キッコーマン<2801>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>が下落した。
一方、決算発表や証券会社によるポジティブなレポートを材料にレーザーテック<6920>がストップ高となったほか、決算と自社株買いの枠を設定が材料視されていすゞ
<7202>が大幅高。このほか、ニトリホールディングス<9843>、アサヒグループ<2502>、住友ファーマ<4506>、ニコン<7731>、出光興産<5019>、帝人<3401>、京成電鉄<9009>が買われた。
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