大引けの日経平均は前日比291.07円高の31856.71円となった。東証プライム市場の売買高は10億8507万株、売買代金は2兆7279億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ一方、海運、陸運、医薬品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は24%だった。
個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を手掛かりにアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>のほか、太陽誘電<6976>、芝浦メカトロニクス<6590>、SUMCO<3436>などが大きく上昇。日米の長期金利上昇を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行が大幅高となり、かんぽ生命<7181>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険、岩井コスモ<8707>、大和証券G本社<8601>、野村HD<8604>の証券なども高い。円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が堅調。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社は揃って大幅に上昇。
ソフトバンクG<9984>は傘下のアームの米上場申請を受けて買われた。ハイデイ日高<7611>は業績上方修正が好感され、さくらインターネット<3778>はGPUクラウドサービスへの追加投資が材料視された。
一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、カチタス<8919>、オープンハウス<3288>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産、京成電鉄<9009>、JR九州<
9142>、小田急電鉄<9007>の陸運などが軟調。サカイ引越センター<9039>は株式売出しの発表が嫌気され急落。エービーシー・マート<2670>は業績上方修正も月次動向から織り込み済みで、終値ではプラスとなったが概ね売り優勢。西松屋チェ<7545>
は月次動向が良好だったものの短期的な出尽くし感から下落した。
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