大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。純利益は従来予想の130億円から230億円に引き上げ。株式移転前である前年同期の伊予銀行の実績は199億円であった。相場状況を踏まえた有価証券売買の機動的な実施などが業績の上振れ要因となっている。第1四半期の実績から上振れ期待はあったとみられるが、本日は銀行株高の流れもあって、ストレートにポジティブな反応が強まる形に。
あすか製薬HD<4886>:1694円(+44円)
大幅続伸。投資有価証券の売却によって特別利益を計上すると発表している。上場有価証券6銘柄を市場売却、売却益22億円を計上見込みとしている。つれて、24年3月期純利益は従来予想の44億円から62億円に上方修正。政策保有株の縮減に伴う保有資産の有効活用の進展が期待される展開となっているようだ。また、サスメドとの間で、産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び販売契約を締結したとも発表している。
JPX<8697>:2778.5円(+82.5円)
大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の685億円から770億円、前期比12.8%増に引き上げ。最近の市況動向を踏まえて、1日平均の売買代金・取引高の前提を見直したことによるもの。配当性向60%程度を目指していることから、業績の上振れに伴って配当計画も引き上げ。年間配当金は従来計画の57円から63円としている。前期は記念配当10円を含んで63円であった。
オプティマス<9268>:1909円(+180円)
大幅続伸。豪州の自動車販売会社であるAUTOPACT社の株式取得契約で合意したと発表している。AUTOPACT社は豪東部3州で長期に亘って新車販売を展開する大手自動車ディーラーで、多数のメーカー・ブランドを取り扱っている。22年6月期の営業利益は57.9億円であったもよう。同社は11月24日に91.7%の株式を取得して子会社化する計画。短期的な業績インパクトも強まるといった期待感が先行へ。
大光<3160>:756円(+89円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円と前年同期5百万円からは急拡大となり、従来の上半期計画2.2億円も上回る水準となっている。つれて、上半期予想は5.6億円、同3.4倍に、通期予想は従来の8.2億円から13.5億円、前期比77.1%増に上方修正している。中国による日本産水産物の輸入停止措置を受けて売上高は減額修正も、食品価格の値上げに対応した販売価格への転嫁進展、コスト低減などが要因のようだ。
AnyMind<5027>:950円(+25円)
大幅に反発。23年12月期の営業利益予想を従来の3.09億円から4.81億円(前期実績0.30億円)に上方修正している。全事業セグメントが好調に推移していることに加え、収益性の改善や一部コストの最適化が当初予想を上回っているため。完全子社化したEC支援サービスのPT Digital Distribusi Indonesiaの業績を反映させたことも利益を押し上げる見通し。また、445万2200株の株式売出しなどを実施すると開示している。
サスメド<4263>:1616円(+49円)
大幅に3日続伸。あすか製薬ホールディングス<4886>傘下のあすか製薬(東京都千代田区)と産婦人科領域での治療用アプリの共同研究開発及び製品上市後の販売に関する契約を締結したと発表している。日本での独占的販売権をあすか製薬が獲得する。サスメドは契約一時金として2億円を受領するほか、今後の開発段階に応じたマイルストン収入として総額25億円を受領する予定。また、製品上市後は販売額に応じたロイヤリティーを受領する。
キッズバイオ<4584>:219円(+50円)
ストップ高。開発パートナーの持田製薬<4534>が厚生労働省からがん治療領域のバイオ後続品(ペグフィルグラスチムバイオシミラー)の製造販売承認を取得したと発表している。原薬供給はキッズウェル・バイオが担当し、「ペグフィルグラスチムBS皮下注3.6mg『モチダ』」は持田製薬、「ペグフィルグラスチムBS皮下注3.6mg『ニプロ』」はニプロ<8086>が販売する。効能または効果は、がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制。 <ST>
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